クローバー 第2巻「マニュアル社内恋愛」1~4:稚野鳥子 | つれづれマカロン

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沙耶は柘植と「恋愛リハビリ」を始めて相当な期間が経っていた。ある時、沙耶は柘植の昔の恋人が有名美人キャスターであったことを知ってしまう。柘植と話す彼女があまりに対等に見えて、沙耶は嫉妬とコンプレックスで参ってしまう。そんな折、柘植は沙耶をホテルに誘う…。

第1巻の感想でも言ったんですけど、沙耶が…!沙耶があまりに恋愛に対して子ども!! 柘植さんと親しくなりたかったり、だからといってホテルで誘われると柘植さんを置いてかえってしまったり。昔の恋人と張り合おうとしたり、もうダメだと落ち込んだり。うーん…社内恋愛、っていうからオトナの恋愛だと思っちゃうけど21なんだよね、沙耶は。小娘ちゃん。そう思わないとやってられないっていうか…。

沙耶は中学生の頃駆け落ちまでしようとした恋人・時和くんに久しぶりに会う。彼は成長していて、まとう雰囲気ももう昔のものではなかった。沙耶はようやく自分の初恋がとっくに終わっていたものだ、と悟る。ふたたび柘植に誘われたとき、今度は沙耶も「今夜は離れたくない」と、きっぱりと自分の気持を告げて…。

28歳♂と21歳♀が2巻目にしてようやく…です。きょう日高校生でもそんなに奥手じゃないよね。それにしても、柘植さんの落ち着きぶりは28歳にはとても思えない。40行ってるでしょ、このひと…。37歳(ニート)に言わせてもらえば、28歳なんて子どもだ子ども。まだ学生気分が抜けきらない頃だ。あんな七三分けにして眼鏡かけて落ち着いているわけがない…と思う。わたし社会に出てないからなー。世間ではああいう28歳も当たり前なんだろうか。

実際に時和くんに会ってみるまで、自分の初恋が終わっていたことに気づかなかった沙耶は大物。中学生の恋をOLになるまで引きずって、柘植さんへ感じる想いは「時和くんの時と違う」とかたくなだった沙耶。ちなみに、時和くんの存在に気づいてわざと会社で意地悪をした柘植さんは小物。

セックスをした次の朝に改めて赤くなる、っていうのは御約束ですけど、柘植さんが沙耶の髪をドライヤーでブローしてくれる、というのは何だか新鮮でした。とてつもない女慣れっぷりを感じますね。

今回里李香が一回も出てこなかったのはなんでなんだろう… 一葉はずーっと沙耶の恋愛アドバイザーしてたのに。1巻の感想で不倫している一葉もまだ大人じゃない、と書きましたが、今回の一葉はすっごく大人びていました。作者と読者の分身のようだった。