バニちゃん、３日前からキツネ目に。
この目は………
バニちゃんは子供の頃は実家の家の中にいたそうだ。
でも家の中で他の猫にいじめられて以来、ずっと車庫で暮らしてた。
車庫の冬は寒い。極寒。
そんな中でも沢山の子猫を産み育ててきた。
捕獲始めた頃で11さいといってたから、今で13か14歳。
そろそろ…時間がないのかもしれない。
腎臓の数値は多少悪かったので点滴治療続けていたけど、食欲があった。
この１週間は以前にもましてご飯を欲しがり近くまで来てた。元気な様子だった。
そして3日前からきつね目になり、ガリガリになってフラつきもひどい
中戻り……
だったのか……
さっき、近くにいたバニちゃんを捕まえた。
いつもなら近づくとすぐに逃げるのに、最近は逃げない。というか、逃げる体力がない様子。
私の膝の上、腕の中に収まった。
これまでなら絶対に強烈に抵抗してた。
ジッとすることもなかったのに。
私の腕に顎を乗せて体を預け。
体は緊張することもなくそのまま。
前なら抵抗してガチガチ。
抱き上げた時驚くほど軽くて、多分2kgはもうない。
ゴツゴツと、骨と皮だけになり……涙出そうになる。
それでも撫でると……
グルル…
ゴロゴロ…
ほんの微かに、喉を鳴らす音。
初めてだ。
どんなに撫でても声かけても警戒してたバニちゃん。
初めてゴロゴロ言ってくれた。
でも、違うかもしれないね…
猫のゴロゴロは、
気持ちの良い時
本当に具合悪い時
どちらもならす。
後者のケースなのかもしれない。
でも、ゆっくり撫でて…顎をかきかき…
その後のゴロっなら、気持ち良いと思ってくれたかな。
バニちゃんの猶予はおそらく……そんなにない。
明日はなみちゃんと一緒に通院する。
でもそれは無理な回復のための治療ではなく、家の中で苦しくなく辛くなく、皆がいて見守る中で過ごして欲しいから、その話をきくため。
バニちゃんが許してくれるなら、もう少し膝の上にいて欲しい。