インフルエンザ治療薬は誰のため?『熱だ!病院へ!』がダメな理由?インフルエンザ狂騒曲とは? | 笑いと健康(^▽^)v理事長ブログ

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笑い療法士の理事長が笑いと健康について語ります。

今年もインフルエンザのシーズンになりました。

当院でも連日昼夜老若男女問わず沢山の患者様が見え、入院の患者様も沢山いらっしゃいます。

 前医で迅速検査を希望したのに発熱からの時間が短すぎて(6時間以上は必要)受けられなかった人、調べて陰性だったけれど納得できなかった人(`Δ´)は、診察時に検査希望が強く、発症後48時間以上経過した例では、抗ウイルス薬による効果がないから調べても意味がない事を伝えてもなかなか納得して頂けません。

結果が陽性だとホットした表情v(´∀`*v)をされる方さえいます。(>_<)

 

皆さんの中には・・ 

熱が出る⇒病院受診⇒インフルエンザ検査⇒陽性⇒投薬

という流れの方が多いのではないでしょうか?

 こんなに調子が悪いのに・・・何のためにわざわざ病院に?

 ・病院でインフルエンザが早く治るから?

 ・治療を受けると周囲に移さなくなるから? 

 ・肺炎・脳炎が心配で?

 

ここで誤解! (ノ゚ο゚)ノ

 1 治療薬はウイルスを殺して治りを早くする × ∑(゚Д゚)

    ウイルスを殺すのではなく、増殖を止めるだけ。 (+_+)

  そのため発症後48時間経過して、ウイルスが増殖してからでは効果がほぼない。

  熱は早く下がることが多いが、熱が下がっても感染性はあまり変わらない。

 2 治療すれば周囲への感染の拡大を防げる× ( ̄□ ̄;)

   発症前からウイルスは周囲に広がっており、

               周囲は既に感染していることが多い。(@_@)

 

 熱が下がると、治ったo(^▽^)o!と思って、学校・職場で、

                 周囲の人に移してしまう方が多いようです。 (-_-メ

出席停止の目安は解熱後2日、発熱後5日ですが、入院患者様の中では、

              解熱後5日たっても検査で陽性になる方もザラにいます。 (+_+)

 

 海外では抗ウイルス薬は高額であり、免疫の低下(新生児や超高齢者やガンなど免疫の低下した持病のある人)した人しか投与しないのが一般的です。

何故なら・・

「家で安静にして寝ていれば治るから」 です。 ≧(´▽`)≦

 発熱期間が1~3日短縮しなければ危険な状況に陥る人は、

                        普段健康な人にはまずいないでしょうから。

 日本は抗生剤投与量や耐性菌の検出が世界トップレベルです。

 これは国民皆保険で、安く最も効果のあるとされる治療(その人にとっては必ずしも最良ではありません。)が受けられるデメリットかもしません。

 その為に日本は、抗生剤・抗ウイルス薬の売り上げは世界トップで、抗ウイルス薬の過剰投与のため、耐性ウイルス(薬が効かないウイルス)が発見されています。新薬の開発も盛んなり、医療の進歩にも貢献している一面もありますが・・・。 

 治療薬はもちろん副作用もありますし、製薬会社の売り上げ貢献のために飲む必要はありませんよね。

 

 特に「予防投与」といって発症していない人が、周囲に感染者がいるからといって、発症予防に抗ウイルス薬を服用する場合がありますが、「健常者が投与を受ける」という不思議な現象もほぼ日本特有のようです。

休むに休めないから・・・発症したら大変だから・・・これが蔓延の原因なのはとても皮肉なことです。

先進諸外国からは「クレージー!」「狂っている!」と批判をうけます。

「調子が悪い人は薬に頼らず、家で安静にして水分をしっかりとって治す。」 という世界標準と比べて・・・

休めない多忙な職場

フリーアクセスで安く世界トップレベルの医療体制

パニックになりやすい国民性

       ・・・の影響がありそうですね。

更にマスコミが連日インフルエンザの報道、

「今年は熱のないインフルエンザも!」

「今年のインフルエンザは嘔吐もある!」

などを見聞きするとどうしていいかわからなくなりますよね。(x_x;)

まさにインフルエンザ狂騒曲といった様相を呈してきます。

 

 最近では医師が重症化の危険が少ないと判断した場合、

   「迅速検査はしません!」と入り口で公表する医療機関も増えています。

 検査の対応、その煩雑さによって、ただでさえ多忙な医療現場で、通常の診療が妨げられてしまい、適切な医療が提供できなくなるのが原因です。

 通院・検査・治療が自分に必要かどうかも一寸考えてくださいね。

 

 

「熱があったら病院へ!

熱が下がったら職場へ!」

一度見直してみてくださいね。

ただし新生児・がんや重症糖尿病や免疫の低下している方は担当医と相談してくださいね。

 

耳寄り情報・・・ 今年からワクチンは

65歳以上は1月一杯(市町村から助成有)1000円で接種可能!          

まだの方は是非!

そしてインフルエンザはひとシーズンで3回(A2回B1回)なる人もいます。

油断しないように!

 

今年罹った人は是非来年は打ってくださいね。

咳エチケットも覚えてくださいね。予防は思いやりです