1/14ドイツで一番幸せな村の村長講演会 | どんぶらこのぶろぐ

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子ども達の笑顔がみたくて、
いろんなことやってます(*^^)v

【参加しました 音譜


2014年1月14日 東広島市市民文化センター



サステナブル・コミュニティ(※)づくりフォーラム


社会貢献型エネルギー活用の仕組みづくりを考える


~レッテンバッハ村(ドイツ)に学ぶ地域の再生~




※持続可能で次世代の希望があふれる地域






第一部 講演(同時通訳)


「ドイツレッテンバッハ村の未来づくり


  ~ 自治と自立の幸福物語 ~


         レッテンバッハ村長 フッチャー氏





(左 フッチャー村長 中 通訳 右 村長の奥様

                    撮影/安藤志保)



レッテンバッハ・アム・アウアーベルク


http://www.sonnendorf-rettenbach.de/2.html


ヴィデオ
http://www.youtube.com/watch?v=DUFtKLjIinM
http://www.youtube.com/watch?v=OctbJews2hc&feature=related





1978年 地域再統合により、シュッテンに統合され、


村会議員15人中4人の議員では、

128の要求の内、実現するのは、4つ位。


学校、市役所、店、スーパー、ガソリンスタンドも売られ、

若者が集まるところもなくなり、

街路灯の予算もなかった。


1970年代から若者の流出が進み、

一時期は、780名だった人口が580名まで減少、

地域の存続の危機に陥った。


そこから、村長と仲間が立ち上がり、

州会議員へコンタクトを取ったり、

合併を取り消しする法律を作るよう、

粘り強く続けた結果、


1993年10月6日 バイエルン州議会が

レッテンバッハの独立を認める決議を行った。


村では、鐘が鳴り、合唱団が歌い、

噴水でビールを流して喜んだ。






村民による自治を軸に

「若者が住みやすく、環境にやさしい村づくり」を

目標に掲げ、


自然エネルギー、地域通貨、製造業の起業支援、

交流の拠点づくり、子育てなどの総合的な取り組みを

自分たちの力で行ない、


村は、一切の借り入れを行わず、

債務のない状態を維持してきた。


その結果、若者が戻り、人口がV字回復し、

830名まで人口が増加し、


理想的な村のあり方を先取りした

再生可能エネルギー村の模範となり、

世界中から注目されている。








具体的には、、、


村営スーパーで生活用品のすべてを供給


地元産で有機栽培

フェアトレードされた商品を並べている


1階 スーパーマーケット、カフェ  

2階 イベント用の多目的ホール


ダウン

自治体運営における無借金運営



地元の森霧で取れた丸太をふんだんに使った

独特の建築手法が際立ち、優れた音響も魅力音譜


近隣町村からの人や観光客も増えている。




村役場の2階、音楽練習室、地下は牧師館。



公会堂(村所有)

イベント用広場、音楽堂、各種クラブルーム、

ドイツ風ボーリングレーン併設



消防庁舎

地下若者の集会場併設



図書館

低年齢の子ども達の遊び場にもなり、

様々な母子グループが利用している。



農業・建築資材リサイクルセンターには、

畜産農家が肉を自家販売できるよう、

屠殺室もある。





自分たちのことは、自分達でやる。


この村には、

共同の精神が満ち溢れています。

みんなが手を貸してくれます。


幼稚園、小学校、村営のレストランなど、12軒を


建築家やエンジニアの手を借りることなく、

木材を持ち寄り、、

ほとんどを村民の力で作って、

かかる費用を削減し、


合併時に売ったお金の一部を

返してもらったり、

畑を土地にして売った差額を利用し

債務のない状態を維持している。





【地域通貨】

2007年7月 

地元のアーティストがデザインした



村の給料や企業のボーナス、

薪ボイラー用の薪、

バイオガス発電用の干し草、

乳や肉製品、ハチミツなどの農産品購入で

支払われ、

村内すべての店で利用できる。






【太陽光発電装置】

個人、農家、企業で

年間約 450万kWh の電力を供給

個人家庭と工場での消費を多く上回っている


年間約100万kWh、

1人当たり1500kWh売っている。



自然を愛し、自然に敬意を抱いている


パネルを設置する際にも、

大きな木を切らないようにするなどの配慮をしている。

【太陽光蓄熱装置】

多くの家庭が温水の供給と暖房に使用




【薪ボイラー/大型蓄熱タンク】

村の公共建造物は、

村民の中古1基を利用して

暖房しているため

イニシャルコストを大幅に抑制、

メンテナンスも最小限で済む



村の専門職員が運用している


村が農家を支援、個人も木材供給で副収入を得る為、

暖房にかかる費用は村に残ることになる




【木質チップボイラー】

新しい収入




【地域熱供給網】オーバーレヒラース地区


全ての建造物とホテル・リンデンホーフは

地区の中央にある木質チップボイラーと

太陽熱蓄熱装置につながっている


地元の業者が地元の森で集めた燃料で

この暖房装置を運転している。

ここでも、お金が村内に残る。




【菜種油給油スタンド】24時間営業

農家の副収入となる代替エネルギー




【バイオガス発電機】

・糞と牧草サイレージで電力と熱を供給

・さらに3基で200kWh以上の電力と熱を供給





どうしてこれほど

持続可能な環境づくりに力を注ぎこんでいるのかはてなマーク


かつて私たちの先祖が

経済的に逼迫した状況下にありながら、

優美なお城を建立してくれたおかげで、

今を生きる私たちは恩恵を受けている。


しかし、私たちの社会は物が溢れた状態になり、

家庭ごみと核廃棄物の山を次世代に残し、

二酸化炭素の排出によって、

気象の変動に拍車をかけている。



私たちは、私たち自身と

次の世代に対して責任を追う必要がある。





【村の新たな産業】

世界に輸出できる先端技術工場育成

・工業団地に約100人分の職場が創出


・クーゲルマン機械製造会社

 (清掃車、除雪車輛等) 

 世界中に輸出されている


・プランツェルト社

 (木材運搬車輌、クレーン等)

 短期間で1人だけの会社から社員120人に。


・アントン・ヴァルトマン社

 (工具と物を固定するための部品販売)

 1人だけの会社から中堅企業へ。





【子ども達に】

みんなで何かをする場が大切だと、


各会社で、「見習い制度」で働いていたり、

2000ユーロの予算で子ども国会を開いたり、

学校で節電した差額を使えるようにしたりと


子ども達に感動を与えている。






【若い人には】

1㎡10ユーロ安く土地を売ったり、

手続きなしで企業創立できるようにしている。






子ども達に

「僕のために何をしてくれたのはてなマーク

聞かれたときに


「私は、このプレゼンテーションをした。」

と言えると笑って話を終わられました。





ここで私たちに足りないものは

何もありません。

山あり、森あり、湖あり、

それに自由さえも。






続いて行われた

パネル討議

「バイオマスエネルギーの可能性と地域の自立」は、

次のぶろぐにて。。。





この村の様子は、

下記ぶろぐでも紹介されていました音譜

(このぶろぐ内で写真をお借りしています)

「滝川薫の未来日記」2012.9.3

バイエルン州レッテンバッハ、PV一人頭4.3kWの元気村

http://blog.goo.ne.jp/swisseco/m/201209


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