【参加しました 】
平成25年度 第14回 ひろしま環境大学
第2回講座: 生物多様性ってなんじゃらほい?
~五感をつかって感じてみよう~
10月19日~20日 豊平どんぐり荘
主催:環境カウンセラーひろしま・ひろしま地球環境フォーラム
後援:広島県
「森林と生物多様性」
講義6 「環境に配慮した森林保全とは
~生物多様性の観点~
~水源涵養機能~ 」
市民部門カウンセラー 吉田悦子さん
日本三大美林
・木曽ヒノキ(長野県木曽谷)
・青森ヒバ ・秋田スギ
木曽ヒノキ
江戸時代から徳川幕府に
木一本、首一つ、枝一本、腕一つと言われて、大切にされ、
自分の山のヒノキであっても、勝手にきることができなかった。
木が、山が残った
「山作り300年」と言われますが、先人は、それを知っていた
現代の人が山をおろそかにするのは、残念。
木曽のおすすめ
阿寺渓谷(あてらけいこく/大桑村)
赤沢美林(上松町/あげまつ)
森林鉄道(トロッコ)が走っている
72% 広島県の森林
56% 内、スギ、ヒノキの人工林(針葉樹)
自然林(広葉樹)
人工林(針葉樹)と広葉樹の混合林
保水力(水源涵養機能)
山地斜面の雨水の流れ
林外雨 林内雨 樹幹流(※) 表層流 中間流 地下帯水流
※樹木の幹を 伝わって流れる水
降雨後の流域への水の移動
スギ・ヒノキ林(人工林)
森林土壌への降雨の浸透と河川流出パターン
(図 森林林業学習館より)
表層流 大 表層流 小
ヒノキの根は浅い カシ・シイは、深い。
間伐して、混合林にすると
洪水にたえられるようになる
手入れをしない人工林と間伐した林の違い
ピーク流出量の差が30%
堤防がその分、低くて良い
適正間伐で、土壌が、改善される
植栽時 3000本/ha
間伐 1800本/ha 40%
600本/ha 80%
増水量・ピーク流量・渇水流量の違い
最大容水量(深さ別)の比較
人工林・自然林 強間伐林・若齢自然林
孔隙率=山の土の中の空気の量
自然林と人工林の差は、5.15%
この違いが、洪水の時に、大きな違いとなって現れる。
15cmの表土層に1367万トンの水が保水できる。
(小さいダムがあるのと同じ)
最大容水量の差
成熟自然林・強間伐材と放置人工林の差は、
10.98%にもなる。
一降雨ごとに、間伐1本で70リットル保水増
生物多様性を利用した里山保全
17年前に栗を990本植えていたものを伐採して、
ヒノキを植林したところ、食害にあってしまった例がある。
ということで、
「森林の役割を果たしている森林」
「よい土壌」が、どんなところにあるか、
実際に探しに出掛けましょ~
結果は、次のページで
山を大切にするには、
山の良さを体感する