キヨさんとおしゃべり | 魔法石の庭ver.2

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スピリチュアル界と、ちょっとパワーストーンブログになっています。

 お久しぶりです。ここのところ、スピリット界の方からは遠ざかってました。

 しかし、スピリット界から遠ざかれば遠ざかるほど、リアルの精神状態が良くない方向になってまして。ひどく一つのことに固執したり、イライラして人を寄せ付けなくなったり。

 やっぱ、スピリット界に降りるってことは、私にとって「癒やしの空間」なんだな~って思います。

 

 さて。

 館の様子を見るために降りると、タバコと何か甘い系の香りが混ざった匂いが鼻につきます。

 で、見ると、玄関でキヨさんが大麻を摂取しているところでした。大麻って甘い匂いなんだ……と、そこで初めて気づきます。

 

「キヨさん、なんで玄関なんかで吸ってるんですか?喫煙所に行けば良いじゃないですか」と尋ねると、キヨさんは「んーん」と頭を振って「なんとなく、キミが来るかと思ってね。待ってたんだ」と言います。

 

「しかし、相変わらずアクセサリーじゃらじゃらしてますが」と指摘すると、「あー、まあね」とさして興味のない様子。まあ、大麻でダウナーになってるのもありますが、キヨさんってこういうガイドですので。平常運転です。

 

 で、しばらくキヨさんと、大麻の煙が空中に溶けていくのを見ています。

 普通、こんなにヘビーユーザーなら、ラスタ(カナビスユーザーが目指す「天国」。大麻を使用すれば使用するほどラスタに近づくと言われている)に行けてるはずなのですが、キヨさんの場合、タバコとあまり変わらないようです。

 

「……なんか、私に言うことでもあったんじゃないですか?玄関まで迎えに来てるぐらいですし」と聞くと、キヨさんは「うーん。……まあいいやって思ってね。何か言おうと思ってたんだけど、カナビス吸ったらどうでも良くなった」と、ガイドなのか何なのかわからない発言をします。

 

「ちょっと。ガイドがメッセージ授けなくてどうするんですか」とじろりと見やると、「別に、メッセージなんてなくてもガイドは存在できるよ。僕ってほら、歩くメッセンジャーなところあるじゃん」と言うので、「自分で言わないでくださいよ。赤毛でもあるまいし……」と、現在絶賛三角関係中の赤毛のことを思い出します。

 

「そうだ。これって、私の独り言なんですけど」と前置きすると、キヨさんは大麻でとろんとした目で「うん?」と一応聞いてくれるようです。

「男の友達が、とある女性を好きなんですよ。でも、その女性は、他の女性が好きで、その他の女性は友達のことが好きなんです。これって立派な三角関係なんですけど、本人たちは特に奪い合いしたいわけでもなさそうなんですよね。平和的というか牧歌的というか。でも、友達は一応私の意見を聞きたがるんですよ。これってどうなんでしょうね?」

 

 私が説明し終えると、キヨさんは短くなった大麻を自分の手のひらでもみ消します。「ちょっと、それ、熱くないんですか!?」と慌てると、「別に。ここはスピリット界だよ。物質に左右されない世界なんだから、自分が熱くないって思えば何とでもなるよ」と、広げた手のひらには、さっきまで吸っていた大麻もやけどの跡もありませんでした。

 

「で、何だっけ。ああ、三角関係ね。そんなの、放っておいた方が良いんじゃない?」と何でもなさそうに言うので、「いや……でも、友達も女性2人も、一応世話になってますし、なにか三方丸く収まる方法はないのかなって……」と言い返すと、「それだよ」と指をさされます。

「へ?」と私が言うと、「それがダメだって言ってる。恋愛なんて、いずれはこじれる関係なんだから、丸く収める方法なんてないよ。あったとしても、第三者に決められることじゃない。その友達が、僕はどういう人か知らないけど、ちょっとキミに甘えすぎてる気がするね。人は、どうあったって最期は孤独だよ。寂しがりもいい加減にしないと」と、キヨさんはだるそうに、こちらを見やります。

 

「うーん……なるほど。まあ、要は余計なお節介はしない方が良いってことですかね」と言うと、「そういうこと。人のすることにちょっかいを出すつもりなら、最後まで自分が傷つこうが見届けるぐらいの気持ちじゃないとね。実際、そういうのって、本人はただ愚痴りたいだけかもよ?問題を解決しようとはしない。だから、そういう愚痴をホステスなんかは高い時給貰って聞いてるわけでしょ。キミも、これからは時給取ったら?」と言われます。

 

 相変わらず、キヨさんは頭良いな~と思います。で、女教皇みたいに威圧感もないですし。なんでしょう?親戚のお兄ちゃんみたいな?といったら、元ネタの人に怒られるか……はは。

 でも、ちゃんとガイドしてるなーって思いますよ。ってか、赤毛、もう少しちゃんとしないと、姫様をリリーに取られるぞ……って思いますが。まあ、そのリリーが赤毛のこと好きなんですけどね。うーん。この件は、私は手を引いた方が良いってことなんでしょうかね。