試作PEスピニング | LFU blog

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PEライン専用スピニングロッドです。


ブランクマテリアルは

二代目と同時に発注した二本のうちのもう一本の方で

『NFC S2』です。


そもそもは二代目と同時に取り寄せ、JHS用スラックシェイクセッティング(パワースピニング寄り)でガイドを組んだのですが

理想とは違ったアクション・特性のブランクでした。

そこからIM、SMマテリアルとは違うS2マテリアルブランクの特性を粗方把握した時点でPEとの相性が良さげと感じ軌道修正。

NFCだとおおよそML(3パワー)表記ですが実際に使った感じ的には、しなやかに曲がるMLグラスティップに曲がるミディアム~ミディアムヘビーバット的なブランクです。

特にIMマテリアル&ブランク設計が効いてかベリーからのカーボンとはまた違うしなやかな質感のまま曲がれば曲がる程出てくるトルクはカーボンオンリーの硬いパワースピニングとはまた違って面白いです。


ダルく曲がるのが嫌な人には嫌な特性ですが。




で、

PE専用としてのガイドセッティングは試行錯誤してます。



ガイドセッティングは

前々から試してみたかったゼナックさんのRGを参考にした元ガイドをそれっぽく加工した物を使ったセッティング。




なので元ガイドのフレーム加工もしてかなり攻めました。


元ガイドの高さや位置は(悪い意味での)テキトーだったのですが、
可も不可もわからない程普通に飛んだ事により出鼻から迷宮入り笑


操作感はガイド点数もかなり多く使用感は自分の思う方向性とはまた違う方向性のセッティングだなーと思いつつ、

気付けば半年~1年いかない位?の結構な長い期間このまま使っています。



とりあえずPEラインというのはモノフィラでは絶対無理な元ガイド径すら許容する程『別物』である事を身を以て体験。


あと、

RGコンセプト程ではありませんが、
フジの参考ガイドスペック(KRシーバス版)をみてもわかるように、フジもトップ下のガイドをトップの近くに配置することはティップ絡みに効果があるというのを明言はしていないものの認識はしているようなガイドスペースを記載してきています。

しかし、よくみると…フジの参考ガイドスペックはゼナックRGとは違い、エギング等の細めのラインと小径ガイドの組み合わせの場合はトップ下をそこまで詰めておらず、シーバススペックのみで採用しているのに気付くかと思いますが…ここの深掘りは今回は割愛で。



主な用途は去年からやり込み中のノーシンカースイミングやミノーイング。

ベイトで使うよりも低比重で比較的軽いワームも快適に扱えますし高性能なドラグも安価に手に入るのでやはり軽め使いはPEラインに慣れてしまえばスピニング有利と感じています。

キャスト感に関してはグラスコンポジットなのでキャスト後のバタツキも少なく戻りも遅いのでカーボンよりもゆったり投げる分ワームの寿命も長くなる傾向にあります。

ベリーまでが感覚的にほぼグラスでしなやかですが
EXFやソリッドティップみたくティップとベリーの繋がりがイビツだったり多段アクションではなく、きれいに繋がって曲がります。


ベイトでのノーシンカーの釣りでは飛距離と沈み加減で個人的最低強度のフロロ16lb(4号)を使っていますが
PEを道糸に使う事によって飛距離を犠牲にせずベイト以上の太いラインをリーダーに組めたりするので安心感も実はベイト以上だったりします。


今でもまだまだ手探りで扱い切れていない感があるものの昔程ダメな感じはせず、
むしろ可能性を感じるタックルバランスかなという所です。



以上、紹介でした。



ではまた。