
トーク 茂山正邦、野村萬斎
萩大名 茂山千五郎、茂山茂、茂山正邦
舟ふな 野村万作、石田幸雄
首引 野村萬斎、深田博治、高野和憲、月崎晴夫、中村修一、内藤連、飯田豪、岡聡史
初狂言観劇!
行って参りました。
場所は能楽堂でなく新宿文化センターで、ビギナーの私にも気軽に行きやすくありながら、京都の茂山家、江戸前の野村家の競演が観られる贅沢な会。
トークはまず茂山正邦さんが登場されて解説。きっと大変真面目な方なんだな…と思いました。
野村萬斎さんも登場されて、お二人で小舞を挟みつつ二つの家の違いを紹介。
同じ曲を唄いながら舞うわけですが、舞の型が全然違うことにビックリ。
そして、本当に美しかった~。
萬斎さんは、なんだろう、語る時などはゆらりとされていてカジュアルな感じで、こちらの緊張も解けました。
そう、私、やっぱり緊張とワクワクで口から心臓飛び出る感じだったのです…(笑)
やっぱり萬斎さん素敵だったな~。
萩大名は笑いどころがいっぱいで、千五郎さんと茂さんの掛け合いがウケる。
正邦さんの憎々しさがまた上手いのですね。
舟ふなは、万作さんの声がしわがれつつもその台詞にも所作にも重厚感があって、存在感が凄すぎる。
85歳とは到底思えぬキレもありました。
私の祖母は90まで日本舞踊の舞台に立っていましたが、さすがにあの様にキレのある動きは出来ませんでしたし…(それでも妹の結婚式で舞った高砂は繊細で味がありましたが。)
秘かに(秘める意味ないけど)私が好きな石田幸雄さんも最高でした。舟を呼ぶところの扇のあしらいや掛け声がすごく美しくかつ面白くて爆笑。
石田幸雄さんもDVDでしか観たことなかったけど、やっぱり好きだわ~。
そして、首引。
私、この演目、大好きになりました。
3月の「狂言の夕べ」でもやることになっているけど、これ何回でも観たい!
萬斎さんの赤鬼の豪快な動きも、姫鬼に「トトが叱ってやろう」と言う親バカな台詞を言うところも最高だし、高野和憲さんの姫鬼の可愛らしいことといったら!ほんと楽しい。なにか、ペットみたいに思えてくる不思議。
姫鬼は摺り足じゃないんですね。
跳び跳ねるように歩くの。
こんなのもあるのか!と衝撃でした。
歩く度にファサ~ファサ~と跳ねる、リボンを付けた姫鬼の髪。なんなんだ、あの愛くるしさは。
狂言、超楽しいです。
先が読める単純なストーリーなのに、老いも若きも男も女もドッと笑えるというのは、まさに室町時代からの年月が磨きあげた芸の賜物ですね。
そして、会社などで周りに「最近、狂言が好き」と言うと、「¥高そう」と言われることが多いのだけど、そんなことないんです。
まちまちだけど、4000円とかそれ以下とかそれ以上とか。10000円超えるのは、経験浅い私が見ている範囲では今のところ滅多にお見受けしない。
台詞も、時代劇を想像してもらえれば大体そんな感じで理解出来るから敷居が高いことは全く無いです。
萬斎さんも書いてましたが、狂言の笑いは人を蹴落としたり下品なことで笑わせるものではなく、動きは美しく、健全な笑いを誘う。
ちょっと疲れちゃった時、もうひと元気欲しい時、狂言を観ると心が和らぎますね。
だから、呼吸浅く生活しがちな現代人にこそ、狂言って身近なものとして必要なんじゃないかな~と思うのです。
また観たいな~。
3月まで待てないな。