本日は狂言劇場 特別版のよいや先行発売日!
鷹姫をどうしても観たいので頑張ったけれど、取れませんでしたー。
ぴあの抽選に賭けます。
さて、気を取り直して、野村萬斎さんの新作狂言「鮎」。
鮎が泳ぐところや鮎を焼く際に塩を振り掛けるなど、躍動的で、幻想的でありながら写実的。構図の美しさ、無駄の無さも手抜かりなしで、このような作品を目の当たりにする度にやはり野村萬斎さんの才能を見せつけられます。
そのような時に毎度思うのは、これは萬斎さんのご経験による蓄積がなせる技なのか、お生まれつきの才能なのかということ。そのどちらもでしょうか。
そういった演出部分のみならず、萬斎さんの作品に欠かせないのは現代への問いかけ。
問題提起、とは敢えて書きません。
それは、「問題」であると決めつけず、もっと大きな視座で、各自に考えることを促しているスタンスをいつも感じるからです。
今回も、生きるとはいったい何が大切かということを問いかけていると感じます。
普通の昔話であれば、教訓的に主人公の小作の野心を悪であるとされるところを、この作品では観客が小作に共感出来てしまう余地を残しているのです。
なので、考えさせられる。
野心的、前向きであることは、必ずしも悪であると言い切れない。
けれど、もっと心が満たされる生き方もある。
こういった問いかけ方は萬斎さんの温かさや冷静な客観性を感じるところだと思います。
また、このようなスタンスは、現代的であり、またかつこれからの古典となりうる部分であると感じます。
同じく新作狂言のなごりが原を拝見した時には物足りなさを感じ、そのことをブログにも記したかと思いますが、この度の鮎については完全無欠。
また拝見する機会がありますように。
また、皆様ご覧になる機会があれば、是非ともオススメしたい作品です。