昔々…自分用に編んだオリジナルのミトンが好評で、ありがたいことに後輩から全く同じもののリクエストを頂いたので、編んで贈りました。

その時に、別の後輩からも全く同じものをリクエスト頂いていたのですが…数年経過してしまっていました…。
左右対のアイテム(ミトン)で、全く同じ色、デザインのものを3つ作るのって結構しんどく…。
でも、毛糸は当時既に用意しており、ずーっとずーっと気になっていたのでした。



「ごめまだ要る?もう要らないよね?汗」と聞いたら、「まだ欲しい。いつまでも待ちます。」と言ってくれまして。


ホント今更なのですが、編んでみました。



毛糸→ニッケ ピュアアルパカ

2本取りで編んでいます。

この糸、すべすべして柔らかく、とても暖かいお気に入り毛糸。
後輩も触るなり「気持ち良い~!」と驚いていました。
長らくお待たせしてしまったけれど、気に入ってもらえて良かった~。
日暮里繊維街で購入した生地を使って、ワンピースを縫いました。


生地の表情は本当にお気に入り。

分厚い生地だからVネックにした方がスッキリするかな、とか、ほんの少しコクーンにした方が細く見えるかな、とか調整出来るのは手作りの良いところですが…やっぱり難しい!

分厚つ過ぎて私のスキル&私のミシンでは上手く扱えず、「送りジョーズ」という伸縮生地用の押さえを使っても裾がビロビロしてしまった…。
だから、コクーンがあまり生きていない。
チッ。


分厚いが故、衿元に立体感が生まれたのは好みに合っていて良かったかな。


次は普通の生地であっさり作りたい。
(でないと、ソーイングを嫌いになりそう…。)
喪中なので新年のご挨拶は割愛します。
でも、喪中だけど、良い一年になりますようにと賑やかな銀座界隈に出掛けました。

2016/1/2pm12:00、16:00
東京国際フォーラム


東京国際フォーラムは20周年なんですね。
早いですね。
東京国際フォーラムの一番の思い出は、交通会館でやった仕事のイベントがすべってめちゃくちゃ暇な時があって、東京国際フォーラムの広場で開催されていた骨董市で時間潰しをさせてもらったこと。ろくでもないですね。


ともあれ、FORM、面白かった~。

三番叟はもともと神事なわけですが、神事にも楽しむという要素があると考えれば、現代のアートパフォーマンスと手を取り合う今回のような舞台があっても自然な気がする。
ましてや、江戸城能舞台で上演されていた祝寿芸を現代に再現するというテーマで今回上演された、高砂、末広かりにおいては、こんな風にもなりえるよねと納得。

もちろん、通常の能舞台の方が演者の息遣いや気迫をより感じられるというのは間違いない。

私なんて、屋内の能楽堂よりむしろ屋外の能舞台で観てみたいくらい…。
本日の高砂では特に、これを強い日差しの下で観てみたい!(鬼)
あるいは月光の下で観てみたい!
と真っ先に思いました。

思いました、が!
私はこういうのも大好き。
伝統芸能だってテクノロジーと融合出来るんだ~というのが、奇をてらった風ではなく演出されていたように思えて。
完全調和というのでもなく。(…私は、完全に調和するより異音を感じる方が心地好いのではないかと思っているので、良い意味で言っています。)

正直、MV全盛期に青春時代を過ごした身としては、映像には既視感あり。
音響は好き。静寂が大好きだけれど、微かなノイズとか、音に溺れる感覚も好きだから。
能楽として観るのではなく、融合した世界を楽しむものとして捉えたら、面白かったし気持ち良く感じました。



■半能「高砂 八段之舞」
高砂は初見だったので、照明で迫力が強調されたのか、高砂の迫力が演出に勝ったのか判断つかないのですが、とにかく迫力あって感動。
美しい~。先日の大手町座の公演でも観世喜正さんに釘付けになりましたが、今回改めて、やっぱり美しいと再確認。
まず動きが端正で、お声は面を掛けているとは思えぬほどクリア。
能狂言は基本的には終演時に拍手はしないものですが、それ納得。本当に夢の世界にいるようでボーッとなりました。我に返りたくないし、次の三番叟で萬斎さんが出てこられても「あ~、萬斎さん出てきたな~」とまだ夢見心地。
これが翌日も観たくなった、癖になると感じた根拠。


■狂言「末広かり」
末広かりも初見。
石田幸雄さん、高野和憲さん、深田博治さんの末広かりなら絶対観たい!と思ったので、12時の回も16時の回もチケットを取りました。
石田さんの笑顔は一目見るだけでこちらもつられて笑顔になれる。
そして、太郎冠者、高野さんのふてぶてしさに笑いました。逞しい。
まんまと騙されてしまうところも、主人のご機嫌を取ろうとするところも可愛らしくて巧いな~。
周りのご年配の方もクスクス笑っていらしたのが良い雰囲気で、幸せな気持ちになりました。


■能楽囃子
近くでお聴きしていると、全身で奏しておられるというのがよく分かってびっくりでした!
亀井広忠さんなど、腰が上がるほどの勢いで打っていて…あれは普通なのですか?!と目が丸くなる。
やっぱり能楽囃子のCDが欲しいなあ。どれがオススメなのだろう。


■三番叟
三番叟で新年を始められるって、なんて幸せなんだろう。やっぱりラッキーなことなのかな?来年もぜひお正月に観たいのですけれど!
背景の映像とリンクしているので、一挙手一投足を見つめるというより流れを観て感じるように拝見。
12時からの一回目は「やりおった~」とニヤニヤしてしまう。
16時からの二回目は、少し余裕をもって拝見出来ました。
萬斎さん、ご自分で演出しながら、その演出に負けないように舞っているような。
テクノロジーと調和させながら、いや違うんだよと不協和音も感じさせられ。
感想だから自由に勝手に解釈していますが、こういう矛盾というか不協和音が人間らしくて好きなんだな、私。
だって、人間がライブでやって、テクノロジーに完全に嵌め込まれるわけがない。って私は思うのですよ。
それを敢えて挑戦してしまうのが萬斎さんで、小気味良い。

しかし、ぐだぐだ解釈してみても、結局は萬斎さんの三番叟は本当に美しいという一言に尽きてしまう。最後は「ありがとうございます」というシンプルな気持ちで会場を後にする。
こういう気持ち、時間を持つことができるというのは幸せなこと。
しかも、お正月でっせ!
来年もやって下さい。

良い一年になりそうです。