妹一家と海へ。
2017/4/28(金曜日)18:30
墨塗→竹山悠樹、月崎晴夫、高野和憲
文荷→石田幸雄、野村太一郎、深田博治
鶯→野村萬斎、野村万作
素囃子
貝尽し→深田博治、内藤連、中村修一、飯田豪、岡聡史
全て初見!
気に入った演目も増えてきたけれど、やはり初見の演目にはワクワクします。
解説は大好きな石田さん。
石田さんが舞台に上がられるだけで笑顔になってしまいますが、解説もとても楽しかった。
面白いし品があるという狂言の特徴そのまま体現されてるような方でますます大好きになりました。途中、せっかちな方のように小さく「ハイハイハイ」と挟みながらお話されるのもツボ(笑)
墨塗
これは説明の要らない面白さ。
主人・竹山さんの愚鈍な感じと太郎冠者・月崎さんの冴えた感じが対照的で鮮やか。
女・高野さんの安定の女っぽさも見事でした。高野さんが女をやると、怒った時の豹変ぶりがめっちゃ怖くて面白すぎる。本当に締まります~。
文荷
これは私はそれほど好きではないかなあ。
少し駆け足のような感じがした。
太郎冠者と次郎冠者の動きの連動性やズレ加減に注目してみますと、演者さんにとっては大変な曲なのではないかと思う。
太一郎さんも石田さんも高野さんも圧巻でしたがそれでもあまり好きになれなかったので、今の私にフィットしなかったのかと。
鶯
万作さん、萬斎さんの間合いはやはり心地よい。万作さんの装束はいつも白髪に似合う品の良い色合いで素敵です。萬斎さんの鮮やかな袴もお似合いで、対照的な装束が二人の登場人物の性格を表しているよう。
主人のお稚児さんを喜ばそうとの一心で全てを失った男がお気の毒な曲でしたが、賭け事に夢中になって主人から預かっていた刀まで賭けてしまうあたり、いかんですなあ。
最後の語りがあってこそ素敵な曲になり得ていて、その語りがとてもとても味わい深く良かったです。
囃子 楽
笛の伸びやかな音にうっとり。
笛の音色が好きですが、昨日気付きました。鼓の音に乗って鳴り渡るからより良いのだと。
たぶん当たり前のことだから改めて書くようなことではないのでしょうが、わたし的には新発見だった。
貝尽し
鶯もですが、季節感があって素敵でした。
来月潮干狩りに行く予定の私としては「いや、春が来たね~」と思える曲。
正面右寄りの席からは招かれた貝の精たちの頭に乗せた貝の模型があまり見えなくて残念でしたが、装束は美しかった。
美しい装束を見ている内に、また能も観たくなってきました。
深田さんの語りは、まさに昔話、神話を聞く懐かしさを感じさせて気持ちが良かったです。登場人物の名前という要素もあろうかと思いますが、たぶんそれだけではない。いつまでも聴いていたくなる語りでした。
充実のプレミアムフライデー。(←定着しなさそう感がすごい…)



