1986年7月24日
WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ
王者レネ・アルレロンド VS 挑戦者 浜田剛史
両国国技館
中学生の時にテレビで見た世界戦。
15連続KOの日本記録を持つ浜田剛史、破壊力抜群の強打ゆえに自らの拳を4度も負傷、2度に渡る手術、さらに膝の手術。
対戦相手のアルレロンドは37勝35KOの長身のハードパンチャー。
テレビでは浜田の激闘の歩みを追ったドキュメントが放送された後に生中継が入りリングに入場前の浜田が映る。
白のガウン、背中に沖縄の守り神シーサーの刺繍
ボニー・タイラーの 「Holding Out for a Hero」の登場曲でリングに向かう姿に痺れました。
リング中央で向かい合った2人の身長差はかなりある
そして運命の1R開始のゴング
上体を低く構えて、頭を相手の顎の位置につける接近戦勝負
明らかに嫌がる相手に対して力強いパンチを振る!
迫力のあるプレスに上体が起きてくるアルレロンド
そして、ラスト数秒という所で浜田の強烈な右フックで膝を落とす
追撃の左ストレートで天を見上げながらダウン!
1R 3分9秒でのKO勝利
新チャンピオン誕生!
大興奮の観客!
地鳴りのような大歓声!
国技館には観客の投げた何百枚の座布団が舞う!
ニュートラルコーナーで微動だにせず佇んでる浜田剛史!
魂が震える試合!
後にも先にも、これだけ熱狂した3分間は見た事はありません。
サムライが現代に舞い降りたような出で立ち。
試合後、浮かれる事なく言葉を選びながら一つ一つ発せられるコメントは真の強さを持つ漢を感じました。
寡黙で立ち振舞いや所作の全てが美しくカッコよかったです。
今、浜田さんは帝拳ジムの代表としてご活躍されてます。
YouTubeのチャンネルなどを拝聴してますが、現役時代よりも体は大きくなって迫力は増していますが、浜田さんは今でもカッコよく憧れの存在です。
帝拳ジムには将来性豊かな素晴らしい選手達がたくさんいます。
そして、3月13日にはアマチュア世界選手権で優勝した坪井選手が帝拳ジムからA級デビューが決まってます。
1人のキャラ者に時間をかけず、世界を狙える本物のボクサー達をサポートしてほしいと思います。

