いきなり結論。AT&TでiPhone SEの2020年モデルを$150で買いました。
そこに至るまで長い長い紆余曲折がありました。これをいつものノリで普通に記事にすると、長くてクドくて説明ばかりになって面白くもないので、ザクっと流れを列挙します。
- コンサートのステージ撮影用に望遠カメラが付いたiPhoneが欲しくなる。
- 新型のiPhoneを高値で買うのがもったいない。
- 新型のiPhoneが発表されたら、値下がりした旧モデルを買う、いつもの作戦を決行。
- 新型が発表されたのでXSを注文。実質価格$250。
- 発表日と発売日に数日のズレがあることを知る(以前は発表と同時に発売されていた)。
- 発売日にXSが値下げされて実質価格が$100に値下げ。

- XSの注文をキャンセル。あちこちに電話しまくって、七転八倒の末にキャンセル完了。
- XSが$100なのは勘違いだったことが判明。手持ちのiPhone SE(2016年モデル)は下取りキャンペーン対象外。XSは本当は$900だった。

- ていうかXSも11 Proも全然安くなってない($30.00/moは$30×30ヶ月=$900)。新機種が出たら旧機種が安くなる作戦は、一部の例外を除いて成立しなくなっていた。
- 逆に発売日を過ぎてからXSを$250で買える選択肢は消えた。$250のXSは12発売前の特別オファーで、今思えば悪いオファーではなかった。

- 12 Proは$1000。旧SEは下取り対象外。

- 旧SE→新SEの買い替えは$0。($5.00*30ヶ月-$150)
- 新SE→12 Proは$200。($33.33*30ヶ月-$800)

- 旧SE→新SE→12 Proのコンボ技で、12 Proを$200で買えるのでは? 無理そうな予感はするけど、どうせ$0なので決行。店頭で機種変して設定。
- 旧SE→新SEの機種変は、$0ではなく、$150だったことが判明(旧SEは下取り保証対象外だった)。
- この新SEは$150ですが、「実質」$150であり、条件があったことが明らかに。30ヶ月おとなしく分割払いを続ければ$150。残債を清算して下取りに出す場合は、つまり12 Proを$200で買うには、新SEを$400で清算しなければなりません。
相当端折りましたが、これでも長かったでしょうか。まぁ要するに、AT&Tに踊らされまくった挙句に、新SEを$150で買う羽目になり、まんまと思う壺にハマったという事です。
羽目になった、と言っても、新規契約ではないのに新SEを$150で買えるのは、本来悪くない話です。
AT&Tが我々を罠に嵌めようとするために巧妙に作られた複雑なディスカウト制度により、実際にいくらになるのかが非常にわかりづらくなっています。この記事でこれまでに示している価格は基本的に、色々な条件をクリアした後の実質価格になっています。
AT&Tの機種変割引は大きく次の3つで構成されています。
- 機種本体の割引。
- 機種変前本体の高価下取り。
- 分割払いの割引。
まず1の機種本体の割引についてですが、新機種が出たのに旧機種の割引がほとんどありません。旧モデルを安く買うという、これまでに何度もお世話になったテクニックは、少なくとも今のAT&Tでは通用しなくなりました。
2の下取りは、ウェブだと手持ちの携帯を高額で買い取ってくれるかのように見えますが、実際には色々条件が付いて、買い取り対象外だったり、実際の買取価格が低かったりするので、ウェブの表記を鵜呑みにできません。しかしうまく条件がハマれば得します。

3の分割払いの割引ですが、これがちょっとわかりづらい所です。金額が$400の場合、$13.33の30回払いになりますが、実際に毎月支払うのは$13.33ではなく$5になります。すると$5の30回払いとなり、$400のはずが$150で済みます。
この複雑なシステムは、2と3を組み合わせて別の機種を安くで購入するテクを封じるものです。高価下取りは残債が$0でなければなりません。上の$400の例では、30ヶ月払い続ければ$150で済みますが、下取りに出そうと思ったら$400を払わないといけません。
ごちゃごちゃ書きましたが、AT&Tで旧機種を安く買うことは、ほぼできなくなっています。最新機種を買う人には関係のない話です。
そもそもAT&Tは日本で言う所のDoCoMoであり、コストを気にするならAT&Tを使わない方がいいのでしょうね。10年使ってきましたが、次はMNPするかもしれません。