
一見優れているように見えますが、家賃の高さ、安易なレイオフ、手薄い健康保険などの冷徹な資本主義国家をトータルで考えれば、決してそうとも言えません。
単純比較で、アメリカはやっぱり凄いとか勘違いしないようにお願いします。

本当にアメリカが凄いのは、そのあまりにも効率的すぎる支給方法です。
まず前提条件として、アメリカではサラリーマンも全員確定申告をします。サラリーマンは多めに源泉徴収されており、通常は納税するよりも還付金を受け取る形になります。
この確定申告システムをそのまま流用して給付金を支給します。
給付金の金額は年収とか扶養家族なんかで変わります。税務署はこれまでの確定申告でそれらのデータを把握していますので、コンピューターで自動的に算定できます。申請も審査も不要です。
全員確定申告をしている前提があるので、確定申告していない事のことは考えていません。確定申告が不要な無税の低所得者は、今から確定申告しないと給付金をもらえません。
つまり低所得者への支給には時間がかかります。もし日本だったら大バッシングになっているところですが、そこはアメリカ。効率に反することは絶対にしないでしょう。
全員確定申告をしている前提があるので、確定申告していない事のことは考えていません。確定申告が不要な無税の低所得者は、今から確定申告しないと給付金をもらえません。
つまり低所得者への支給には時間がかかります。もし日本だったら大バッシングになっているところですが、そこはアメリカ。効率に反することは絶対にしないでしょう。
アメリカ人、特に政府が効率の悪い提案を断るときは、金額に換算して「その案だといくらの予算が追加でかかる」という言い方をします。参考にしてください。

そして還付金の受け取り方法ですが、銀行振り込みと、小切手の郵送を選べます。銀行口座で還付金を受け取った人には、銀行口座に給付金が自動的に降り込まれます。
そうでない人には小切手が届きます。
アメリカは小切手社会。みんな普段から小切手のやり取りに慣れています。
例えば携帯電話などの契約をするとき、日本では銀行口座を登録しますが、アメリカでは不要です。請求書が届いたら小切手を返送するだけ。もし自動振り込みにしたい人は後で自分でネットから申請します。
この「相手の銀行口座を知らなくてもよい」ということの効果は絶大です。返金があれば、口座番号の確認などなく、いきなり小切手がポンと届きます。
ちなみに最近はスマホから自分の銀行口座に小切手を入金できます。小切手を受け取ってもATMに行く必要はありません。
確定申告も、自動車登録の更新も、学校の手続きや宿題も、何でもかんでもパソコンやスマホからですよ。
ちなみに最近はスマホから自分の銀行口座に小切手を入金できます。小切手を受け取ってもATMに行く必要はありません。
確定申告も、自動車登録の更新も、学校の手続きや宿題も、何でもかんでもパソコンやスマホからですよ。

日本では収入の半減が条件。窓口での審査が必要で、明らかに非効率的です。
かといって一律給付をするにしても、アメリカのように小切手が届いても困るという人が多いはずです。
政府と官僚が天才的ひらめきを発揮して何かうまい制度を作れば、今すぐ効率よく支給できる、というわけにはいかなさそうです。