日本に送金しました。トランスファーワイズを使うのは2度目です。
従来の銀行間送金はSWIFTを経由するため高額な手数料がかかっていました。
トランスファーワイズでは国内送金しかしていないので、手数料を大幅に節約できます。
トランスファーワイズに入金するとき、WireとACHのいずれかを選択します。$5000の送金にかかる手数料は、Wireだと$32.19、ACHだと$36.81と表示されています。ということはWireの方がお得…?
ここに1つ落とし穴があります。ACHを選ぶと$36.81ポッキリで済みますが、Wireを使うとトランスファーワイズに$32.19が引かれた上に、銀行が振込手数料を別途徴収するのです。この振込手数料は、バンクオブアメリカの場合で、なんと$30!
しっかりACHを選ぶようにしましょう。
このようにアメリカの銀行は振込手数料が高額です。そのため銀行振り込みを使うことはほとんどありません。普通は小切手を使います。
ACHを使えば無料なのではないかと思われるかもしれませんが、ACHが使えるのは公共料金や、携帯電話料金や家賃などの準公共料金など、振込先が特別に対応している場合だけに限られます。
またWireは送金が早く、ACHは遅いという特徴があります。
例えば今回の場合、私は5月8日に送金を命じましたが…。
日本の口座に着金したのは5月10日。
そしてアメリカの口座から引かれたのは5月13日となっています。
ACHは遅いといっても、2日で着金するのであれば十分早いでしょう。
気になるのは日本に着金した後の、米国の口座からお金が引き落とされるまでの2~3日のラグです。その間に銀行の口座からお金を抜くと不渡りになりそうです。
ACHは米国の中央銀行を経由してお金をやり取りしています。中央銀行は入出金があったことを各銀行へ通知することはしません。そのため各銀行は1日に1度の頻度で中央銀行に問い合わせて入出金を確認するという仕組みになっているようです。処理に時間がかかるのはこうしたことが理由になっているようです。
ここまで書いて、裏取りのためにネットで調査したところ、即日決済可能なSame Day ACHという新規格が既にあり、金融業界ではもう移行が始まっているようです。ACHの送金ラグはここ1年ほどで解消してしまうかもしれません。