リアルタイムでは産後15日目になりました。
毎日3、4時間置きの搾乳も板についてきました
2時間程度の細切れ睡眠でもすんなり眠りにつけるようになってきましたし、初期に比べれば、寝不足感も薄れつつあります。
なっちゃんのほうは、先週末からGCUへ移動になりました
▲ これは哺乳瓶ですが、授乳中もずっと
こんな調子で寝ながらハムハムします。
これがもう可愛くって♡
最近は退院前の指導のため、連日通院しています。
体重はいよいよ今日で2,000gクリアー!
今週末には退院濃厚です。
里帰りの準備も万端だし、実家との連携もばっちり。
あとはなっちゃんを待つのみ!!
…とここで、再び間が空きましたが、出産レポの続きスタートです
" いきみ "のコツが掴めてから、急速に進行しつつあった分娩。
何度目かのいきみ後、放心状態の私に対しいよいよ あの言葉 がかかりました。
フィナーレへ向けて
7:50
分娩室に響く切開音
もちろんこのタイミングで切るところといったら、" あそこ "しかありません。
悲しいかな、(そろそろ会陰パック始めるか)と購入した無印のホホバオイルは、封を開けられることのないまま破水→入院した私。
このままいくと裂傷は免れないに違いない。
「切ったら、もう産まれるよ」
もともと自然に切れるくらいなら事前に人の手で切ってくれと思っていたため(そのほうが治りが早いというし)、間髪なくして
「いっちゃってください!!」
私の号令(?)を合図に、次の陣痛で麻酔。
その次の陣痛で
チョキン…
分娩室に 小気味いい音 が響き渡りました。
そのまま私は全身全霊をかけて3回いきむ!!
3回目のいきみ後、助産師さんが一言。
「もう1回いける!?」
おっしゃ、もう1回で産まれるんだな!?
察した私は死に物狂いで押しの1回分、息を吸い込み…
「んんんんんんーーー!!!」
このとき、私は自分の耳にまたしても
チョキン…
という音が響いたのを聞き逃しませんでした。
こんな状況下ですが、ある意味では冷静に客観視している自分がいて、
(あ、もう一回切るんだなw)
と思ったのをよく覚えています。
「はい、もういいよー!口から短くハッハッて息を吐いて!」
この合図で私は胸に手を当て、天井を見ながらハッハッと呼吸を繰り返す。すると…
「下、見てー!!」
8:00
なっちゃん、誕生
下を見た瞬間、両脚の間から、後頭部をこちら側に向けて両手を伸ばし、ジュルンと取り上げられるなっちゃんが見えました。
ほどなくして
「みゃー!みゃー!」
と産声が!
なっちゃん
爆誕
その瞬間、あのつらい陣痛から解放されました。
私はというと、何だか現実味がなく
「8時誕生です!」
「え、ちょうど?」
とか言いつつ、分娩室内の時計を探してた気がします。
ちなみに、このタイミングで主治医が「おはよ〜」って出勤してきて、誕生直後というのもあり皆が一気に気が抜けていましたw
ともあれ、羊水過少ながら経膣分娩で支障なく、ちゃんと自力で呼吸できている!
心底ホッとしたのを覚えています。
なっちゃんはすぐさま小児科のほうへ一旦、連れて行かれました。
8:14
胎盤娩出
胎児娩出後は、分娩第三期。胎盤の娩出です。
ここからは出勤してきたばかりの主治医にバトンタッチ。
経験豊富で信頼している医師なので、されるがままという感じでした。
すると、どうやら少し手間取っている様子?
「自然妊娠だっけ?」
私が体外受精だと言うと、体外受精による妊娠の場合、自然妊娠に比べて胎盤癒着率が高まる旨の説明を受けました。
「手を入れて引っ張り出すね」と言うので、(もう痛いのイヤだなぁ…)と思っていると、うまく臍の緒を掴めた様子。引っ張り出せそうみたいです。
「ちょっと気持ち悪い感じするよ〜」
その後、 ニュルン と下から内臓のような生温かいものが出た感覚がありました。
ぶっちゃけ、胎児を出してる以上胎盤程度何ともなかったですw
エコーもチェックし、比較的綺麗に出てくれたみたい!
分娩・胎盤娩出直後の出血量は「722ml」。
母子手帳には出血量「中」と書かれました。そこそこ出血したようです。
これで、私の総分娩時間は「8時間14分」となりました
8:45
なっちゃんと記念撮影
主治医曰く、私の会陰の傷は 中の上 とのこと。
「2回切られてますよね?」と聞くと、
「うん。1回切って、もう1回深く切って、そこから自然に裂けてる感じかな」
なるほど。
聞きたくなかった。
主治医の先生と雑談しながら(産後ハイで、「先生って何歳なんですか?」など迷惑極まりない発言を連呼。なんと同い年だった)チクチクとおしもを縫われ、ある程度整った頃…
綺麗になった、なっちゃん再び登場
▲ お気に入りのツーショットです♡
いーっぱい写真撮ってもらいました
途中、お顔をこっちに突き出してきたので私もほっぺを出して、すりすり。
産まれたてのなっちゃんのほっぺは、 ふよふよ で、本当に愛しかったです…
この感触、一生忘れない気がします。
ひととおり写真撮影を終えたあとは、NICU預かりとなりました。
エピローグ
9:30
ひと仕事後の朝食
この院の朝食の時間は8時ですが、取っておいてもらえたようです。
分娩台に横になったまま、隣りにワゴンで運ばれてきた朝食。この日は私のいう THE 虚無飯 の極みで、白米に納豆にサラダといった、普段の私なら何も惹かれないメニューでした
実際、食欲なんて何も感じていなかったのですが…
アレですね。
やはり出産は莫大なエネルギーを消耗するようです。
気づいたら無味の白米をただひたすら貪っていました。
10:30
排尿指導
日勤担当の看護師さんからおまるのような簡易便器を渡され、排尿の指導を受ける。
看護師さん退室後、分娩台に横になったまま、おしっこを頑張る私…
出ない。
出ないし、この光景トラウマになりそうww
おしっこの仕方を忘れてしまったようで、内心焦りました。
でも、産後はよくある症状のようです。
とりあえず一旦保留に
11:00
書類確認
看護師さんと、もろもろの書類を確認。
- 出生証明書
- 母子手帳
- 私の入院スケジュール
出生証明書と母子手帳を見て、なっちゃんの体重や、私の出産についておおまかな詳細を知りました。
35w5d出生 1,867g
サイズは小さめで、新生児あるあるの一過性多呼吸の症状はあるけれど、それ以外は今のところ問題はないということでした
結果論だけど、羊水がないことによるエコー値の過小評価は該当しなかったようですね。
11:30
夫、来院
8時に起床し「陣痛室に行ったんだね〜。出産も近いのかな〜?」と、のんびりしたLINEを送ってきていた夫。
「産まれました」返信で心底びっくりしたようで、その後は方々への出産報告など迅速に行動してくれました。
仕事も抜けて、このタイミングで来院。
私とは会えませんが、NICU入院となるなっちゃんの手続きや、先生とのお話をお任せできました。
11:45
歩行訓練後、断念
私はというと、産後、処置後に震えたり、高血圧は治らず発熱も。
すでに出産から4時間も分娩室に缶詰状態でした
寝ている状態で収縮期血圧140。
(ギリギリいけるかも)ということで、介助されながら試しに立ってみると…
あ、
周囲の音が
消えていく…
耳が突然遠くなり、意識が遠のく感じ。
慌てて横になり再び血圧を測ると、今度は115。
一気に血圧が下がったことによる貧血症状だったようです
(こりゃダメだわ)となり、またしても分娩台磔の刑。
トイレも諦め、導尿してもらいました
12:30
楽しみにしていた昼食
歩行できれば病室で食べられた筈の昼食。
またもや分娩台で横になったまま食べることに
この日は、前日から楽しみにしていた洋食「クリームシチュー」でした。
しかしこれがもう食べづらくってですね…。
パンを服やテーブルにぽろぽろこぼしながら食べました。でも、もはや 恥ずかしいことなど何もない レベルにすべて曝け出している状態なので、体裁など一切気にしなかったですw
13:00
なっちゃんの状態を聞く
先生のお話を終えた夫から、LINEで連絡が
なっちゃんの詳細は、
- 35週早産児
- 低出生体重児
- SGA(胎盤因子)
- 呼吸障害(新生児一過性多呼吸)
の4点ということでした。
SGAというのは「週数に対し体重が小さい」ことの総称のようで、色んな原因が考えられるようですが、私の場合は" 胎盤因子 "ということでした。
今までエコーで指摘されたことはありませんでしたが、私の胎盤は何と 250g程度 しかなかったそうです。
一般的に、胎盤は500〜1,000gあるものだそう。
とても小さいです。
心配しましたが、結局は無事に産まれてきてくれさえすれば問題ないもののようで、外の世界でキチンと哺乳していけば、大きく成長していけるようでした。
破水前までは、週数より数日ぶんは小さめだったけれど、おおむね順調な成長度だったはず…
なぜだろう?
胎盤は病理検査に出されているらしく、破水も含め、原因がわかれば一カ月健診で教えてもらえるそうです。
この時点で退院までの所要日数は早くて2週間、遅くとも1カ月以内ということでした。
現に、今週末頃退院の目処がついているため、見通しは合っていたことになります
14:00
トイレ歩行、成功
再びの歩行チャレンジ!
結果成功し、トイレで排尿もできました
収縮期血圧も120ほどに安定。
よかったー!!
14:30
分娩室卒業
タオルで体を拭いてもらい、着替えてマイ病室へ。
陣痛時から 計7時間半 、
産後から 計6時間半 いた分娩室ともお別れです。
硬すぎて背中と腰がガチガチになった分娩台も、もはや懐かしい。
お疲れさま、自分!!
3編にわたってお送りした出産レポですが、分娩室を後にしたこれで締め括りとしたいと思います
長々と読んでいただき、ありがとうございました。
そしてこれを機に、ジャンルを「育児記録」へ変更したいと思います。
あと数日でなっちゃんが退院し、里帰りする関係から、妊娠前のようには更新できなくなると思いますが、時間を見つけてはちょこちょことアップしていきたいです。
引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます
▼ 前中編はこちらからどうぞ。