モンダンヨンピルコンサートin兵庫 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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モンダンヨンピルin兵庫
【6月2930日】
神戸朝高三年生が、修学旅行に行った朝鮮から持ち帰った土産を、関西空港の関税ですべて没収されたというニュースが飛び込んできた日(6月29日)の夕方、「モンダンヨンピルin兵庫 チョアヨ! 朝鮮学校!」が神戸文化センター中ホールで行われた。
コンサートのオープニングの神戸朝高ブラスバンドのパレードはのびのびとしていた、ダンスを踊る楽しそうな男子生徒と女子生徒の表情が、見ている人たちをうきうきした気分にさせた。イ・ハンチョルの「スーパースター」で「クェンチャナ、チャルテルコヤ!(大丈夫、うまくいくよ)」と声を合わせ手拍子し、ハン・チュンウンの伝統楽器・テグムの奥深い音色に聞き入り、ポッピン・ヒョンジョンのブレイクダンスに歓声を上げ、ウリナラの「ウリハッキョ永遠なれ」を合唱した。最後は生徒たちが全員ステージに上がって歌に併せて円を築いた。

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翌日、学校を訪問したモンダンヨンピル一行は、英語の授業での突然の指名にドギマギし、クラブ活動のレベルの高さに「プロや、プロ!」と感嘆の声をあげ、その合間には生徒たちの申し出を心よく受け入れてあちこちで写真に収まり、校門で下校する生徒たちを全員で見送った。

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その後、行われた交流会には学校関係者とウリハッキョを支える日本の人たちが多数参加した。彼らの受け入れがなければモンダンヨンピルコンサートは実現しない。オモニたちが準備してくれた焼き肉はいつもながら美味だった。あちこちでウリハッキョ談義に花が咲き、歌い、笑い、踊り、熱い夏の日差しより熱い朝鮮学校への思いが運動場の片隅を包んでいた。

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前日夜遅く、関西空港は「お土産を取り上げないで」と訴える女子生徒の涙の訴えと、男子生徒たちの激しい抗議で修羅場のようだったという。「任意放棄書」の署名を強制され、お土産を包んだ紙は没取しないと言われて、女性生徒たちは泣きながらメッセージが書かれた紙を一枚一枚大切にはがして持ち帰ったという。
修学旅行にいった人は皆知っているはずだ。夢のような日々を過ごした後の朝鮮の人たちとの涙の別れ、日本に着いた後も頭の中を巡る様々なシーンと高揚感。「没収」はそんな彼らに冷や水を浴びせ、日本に戻って来たことを思い知らせた。「朝鮮人が大手を振って暮らす場所ではないのだ」とでも言わんばかりに。
後輩たちに買ってきた民芸品を、母親に買ってきた化粧品を、妹に勝ってきた蜂蜜を没収することに何の意味があるのか? どんな些細なことでも日本政府や世論の顔色をうかがって振る舞えよ、という警告を十代の子どもたちに身をもって体験させようということなのか。
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モンダンヨンピル一行の日本訪問は、傷ついた彼らに大きな慰めになったはずだ。七月三日、モンダンヨンピルソウルの日本大使館前で開いた日本政府への抗議の記者会見には、たった一日で二二四の団体と八三人が連名を申し出たという。生徒たちの痛みをわかって、一緒に闘ってくれる人たちが、北にも南にもそして日本にもたくさんいる。神戸朝高三年生、元気を出して(金淑子)
*ソウルでの写真はfb金明俊より

*加筆して7月下旬刊行の『朝鮮学校のある風景』50号に載せます。