「サランの会」の特別授業&一日給食 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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加筆して、多くの写真とともに、11月に刊行する『朝鮮学校のある風景』40号に載せます。


特別授業&一日給食
10月8日・土曜日】
 恒例の「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」による学期に一度の一日給食、今回は年一回の会員による特別授業付きだ。
 集合時間を大幅に遅れて学校に着く。右手奥の炊事場に行くとガス台に大きな鍋と寸胴、ニンジンとジャガイモが煮立っていた。いつもより量が多い。
 「サランの会」のTシャツを着た三木さんが「大丈夫」と一言。すると固形のカレーのルーが投入された。
 この日のメニューは、内臓スープだった。内臓特有の匂いが、というので急きょカレー味になった。「大丈夫」というのは、スープの段階でも内臓臭くないということだ。
 
 
 教室では、三時限目の授業。一年生と三年生は算数で、二年生の黒板には、「わかりやすく つたえよう」と書かれていた。日本語の時間だ。
 どの教室も保護者でいっぱい、ちいさな子ども連れが目立つ。授業中だというのに、教室を行ったり来たりする子、床に寝そべっている子もいる。ウリハッキョらしい公開授業の風景だ。
 スマホをかざす保護者もいる。児童たちも心得たもので、笑顔で振り返って、写真に納まっていた。
 
 「四時限目はサランの会による特別授業が…保護者の皆さんも一緒に…」
 校内放送だ。
 一年生は児童書の読み聞かせ、二年生は「伝える」をテーマにしたワークショップ、三年生は磁石遊びとスクラムづくりの理科、四年生は演劇のワークショップ、五年生は「第二次について」の保健の時間、六年生は宮沢賢治の世界を学ぶ日本語の時間だ。
 演劇のワークショップでは、講師の少しオーバーな動作につられて動く娘たちの楽しそうな姿に、何人ものオモニたちがスマホを向けていた。
 
 
 床に座って行われた、一年生の読み聞かせには、胡坐を組んで一緒に聞くアボジたちも。一番大きな声を出して笑っていた。
 代表の長谷川さんのいつものギターを弾いての歌声がなく寂しい。別件で参加できなかったようだ。
 そして、「サランの会」による一日給食の提供だ。
 ジャガイモを切ることも、スープをかき回すこともできなかったので、カレーをかける役を務めた。
 「ご飯は少なめに…お代わりするのがうれしいようだから…」
 隣でご飯をよそう会員からは、そんな話も。毎学期、四年もやっているので、ツボを心得ているようだ。
 「にんじんは好き? 嫌いな子には二つ…」、「大盛…少な目?」、一人ひとりに声をかけながら、楽しい時間だ。「カレーのにんじんは食べられます」との答えも。
 退屈そうに授業を眺めていた子どもたちもはしゃいでいる。カレーだというので、元気を取り戻したようだ。もちろん、授業参観に訪れた保護者たちにもふるまわれた。大きな鍋に、寸胴、いつもより量が多いはずだ。
 お代わりの列は続いた。少年団のキャンプの時、食べるのが遅く、みんなから一歩、遅れていた男子児童もお代わりしに来た。
 「キャンプの時…覚えている?」
 声をかけると、大きくうなづいてくれた。
隣に座った息子にお代わりを持ってこさせるアボジがいた。オモニたち同士は話に夢中だ。
 特別授業に入った「サランの会」の会員は、児童たちと一緒の席に、笑顔だ。話が弾んでいるようだ。
教務主任の梁先生が大きなカメラで、そんな姿をとらえていた。


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従来、「サランの会」の会員による特別授業と保護者を対象にした公開授業(授業参観)は、別の日に行われてきた。今年は、学校の日程がつまり、同時開催になった。保護者には「サランの会」の活動を知る、会員には保護者と身近に接する機会となり、良かったと思った。
 後片付の途中、学校を後にした。オモニの手をしっかりと握りながら歩く女子児童が前にいた。
「大きなハンメが…」。そんな声が聞こえた。時折、オモニを見上げながら話す児童、車道に出ると、児童を左手から右手に移すオモニ、そんな二人に、「来てよかった」と思った。