東京裁判・生徒たちのアピールに涙ぐむ | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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東京裁判・生徒たちのアピールに涙ぐむ
【8月31日・水曜日】
 東京「高校無償化」裁判―一一回目の口頭弁論、傍聴席の定員の二倍強の人が詰めかけた。三〇人前後の朝高生の姿が。新学期が始まったばかり、数日後には中央体育大会が迫っている。「勉学や、部活に励む時間に…」そんな朝高生の声が聞こえてくるようで、胸が痛んだ。
参議院議員会館での報告集会。担当弁護士の開口一番が「大きな進展…」、証人尋問が認められたとの報告に、拍手が沸いた。炎天下の中、東京地裁から報告会場までの二〇分余り、歩きながらこみあげてきた怒り、憤りが少しおさまった気がした。


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 三人の朝高生のアピールにも、こみあげるものがあった。
 一言一言、しっかりとメモを取っていた。
…私が高校無償化問題を知ったのは、小学生の時でした。当時、高校に通っていた兄から話を聞いたのを覚えていますが、そのときはまだこの問題について全く理解していませんでした。
 ところが、時がたてばたつほど無償化を求める声が大きくなったにもかかわらず、問題の解決がなされないことに少しずつ問題意識を持ち始めました。そのなかで兄、姉が涙を流しながら高校を卒業し、さらに今年私自身が高校に入学して問題の当事者となり考えが深まっていきました。
 入学してからというもの私が一番疑問に思っていることがあります。
それはなぜ同じ高校生でも、朝鮮学校に通う私たちだけが差別を受けるかということです。いくら考えてみても私たちがなぜ差別を受けなければならないのか理解ができません。日本の学生とのちがい、それは
 しいて言うならば、私たちが朝鮮学校で朝鮮人として朝鮮語と歴史、文化を学んでいるということです。だけど私はこれが悪いことだと思っていません。逆にこれこそが私のすべてだと強く感じています。だからこんな私たちの学校が差別されるのは、自分のすべてを否定されているようで怒りを感じていますし、それと同時にこの現実を変えられない悔しさもまた感じています。…
 一年生の金トンムのアピールに、涙ぐむオモニも、その姿に胸が詰まった。
…問題の当事者となった今、はじめて兄や姉、そして多くの先輩たちが流した涙にこもった思いを感じることができました。
そう考えたとき、高校生ではない在日同胞たちが戦うのも、たんに高校無償化という一つの権利を主張しているだけではなく、朝鮮人であることを自らの手での守ることだということを知りました。
 朝鮮人である私たちが朝鮮人として生きることを否定するこの差別に対して怒りを覚えるのは当然だと思います。
 
 私にはまだ強く根深い差別と闘っていく力がありません。だからこそ、今は学校で一生懸命学び、友だちと楽しく過ごし、部活に励む、そんな日々を送りながら多くの同胞たちとまた、支援してくれるたくさんの日本の方々とつながることが大事だと思います。そうして、多くの人々がつながり戦えば、必ず無償化問題が解決し、差別がなくなる日が来ることを信じ、これからも力強く戦っていきます。…
金トンムの言葉には、この時代、朝鮮人として生きようとする気概のようなものが満ちていた。
 今秋、東京朝鮮中高級学校は創立七〇周年を迎える。同胞社会の未来を託せる青年が立派に育っている