【5月25日・水曜日】
第一〇回口頭弁論、東京地方裁判所の入り口には東京中高のマークが入った学生カバンを持った生徒たちが長い列をなしていた。手にした整理券番号は578、後ろに一〇〇人は…。報告集会では、六七四人との報告があった。
入廷できなかった保護者や無償化連絡会のメンバーたちは学習会と報告会が行われる衆議院議員会館へ。生徒たちは、会場に入りきれないということもあって文科省前での抗議行動に向かった。


朝大生らによる金曜行動に、東京や神奈川の朝高生が合流することがあったが、朝高生独自の抗議行動は初めてだ。

いつもと違う。みんな制服だ。足元には学生カバンが整然と置かれている。

…私たちの声を聴いてほしくてここへやってきました。…私たちは何をしたというのですか。…もう私は高校二年生です。かけがいのない友達と一緒に学校生活を送れる時間は、わずかしか残っていません。あなたたちは私たちの青春だけではなく、子どもたちの未来まで潰そうとしているのが、まだわかりませんか。この問題は、お金とかそういうものではなく、人の人生にかかわる問題だということをわかっていただきたいです。…いじめや差別をなくそうとしている文科省が人を差別してはいけないと思います。…
朝鮮人して朝鮮学校に通うことがなぜ悪いのですかと、訴える一年生、六人兄弟の末っ子だという生徒は、六人とも朝鮮学校に入れてくれた親に感謝し、朝鮮学校の先生になる夢を語った。
高校生の時に無償化実現を求めるデモに参加して、今、教壇に立っている二人の先生のアピールに、六年という月日の流れを感じた。
衆議院議員会館の国際会議場での報告集会で、朝鮮高校への無償化排除は、不当で、理不尽な「超法規」措置の連続であるとの話に憤りを覚えた。
***加筆して7月に刊行する『朝鮮学校のある風景』38号に掲載します。