東京第三の入学式に
【4月3日・日曜日】
二〇一〇年から七年連続、参加している。一年生の教室に行くと、にぎやかだ。「世話係」の六年生が付き添っているとはいえ、教室が狭く感じられるほどだ。三人の先生の顔も明るい。

校舎のあちこちに学年別に、工夫を凝らした新入生歓迎のポスターが貼られていた。「入学を熱烈に歓迎します! 未来に向かって新たな出発!」という色とりどりの文字を囲むように、制服姿の一七人の児童のイラスト、顔の大きさが微妙に違う。赤い靴は女子で、青い靴は男子、男女一人ずつメガネをかけている。胸には名前が記されている。一七人、四年生だ。
「仲良しになろう」とか、「ウリマルでたくさんお話ししよう」とか、「サッカーをしたり、鬼ごっこを…」
三年生は、一三人一人ひとりが、メッセージを書いていた。

会場の高学年の三つの教室の隔たりを取り払った臨時講堂の後ろの壁には、各地のウリハッキョから送られてきた祝電とともに、新入生が通っていた幼稚園、保育園からのお祝いメッセージが貼られていた。
六年生に手を引かれるようにして新入生が入場する。拍手! ビデオを回す保護者が多い、みんな笑顔だ。スマホを向ける兄の姿もあった。学校公認の記録係は地元の青年同盟の李委員長だ。

新入生一人ひとりに、六年生が花束を。並んで記念写真だ。頭をなでたり、引き寄せて抱きしめたり、そっと肩に手を添えたり、少ししゃがんだり…良き兄、姉ぶりに、笑いと拍手だ。
制服、体育服、絵の具セット、防災座布団、運動会用の帽子、学習ノートなどがプレゼントされ、金校長は楽しく、仲良く、しっかり勉強しようなど、新入生に三つのお願いをのべ、上級生の心得を語り、式は三〇分余りで終わった。
そして、在校生にとって「最大の関心事」、担任の発表だ。
予想通りだったのか、それほど大きな悲鳴、歓声は沸かなかった。ただ、たった一人の男性の担任に五年生は大いに喜んでいた。

記念写真は、いつもながら時間がかかった。新入生だけでパチリ、保護者たちはスマホで、デジカメで、何枚も撮りつづけていた。それが終わると、学父母だけではなく、祖父母も一緒に記念の一枚だ。記録係の李委員長は、何回もシャッターを切っていた。失敗が許されないと、卒業式の時同様に緊張していた。

京都からの新入生を迎え、何年かぶりに二〇人の大台に乗ったが、三月に二一人の卒業生を送り出しているので、在校生が増えたことにはならない。
*五月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』37号に載せます。
