東京第三・新入生の一日登校
【2月6日・土曜日】
入学説明会を兼ねた新入生の一日登校だ。
低学年の教室が並ぶ二階の一番手前の一年生の教室では、新一年生と世話係の五年生が一緒にビデオを見ていた。隣の二年生の教室では保護者たちが体操着のサイズを確認していた。その隣の三年生の教室が説明会の会場だ。新入生の名前を記した机がびっしり並べられていた。

まずは、一年生の教室で学区の五つの地域の青商会から制服が伝達された。
板橋の会長の崔さんの顔はゆるみっぱなしだ。伝達式の翌日のfbには「思いっきり公私混同ですが、我が子に制服をプレゼントするのが夢でした。周りの知り合いのオンマ達からは『デレデレし過ぎですよ〜』と言われましたが、ほんの一瞬でしたが幸せな瞬間でした」と。前日家で、何度も練習したようだ。
ウリマルで「イエ」と大きな声で返事をし、「コマッスムニダ」と、頭を下げる子には、大きな拍手が沸いた。

新一年生用に他のクラスから一〇個近い机が運びこまれていた。教室の後ろに保護者たちが座ると、教室が狭く思えた。スマホを向けたり、写した写真を確認したりする保護者の顔もほころんでいた。

新一年生はそのまま教室に残り特別授業。隣に座って、弟、妹たちの面倒を優しくみる五年生は頼もしい。何か月後には最高学年だ。ひらがなを書いたカードが示されると、教室からは元気な声が響いた。保護者たちは、三年生の教室へ。アボジ会とオモニ会の会長が歓迎のあいさつ。「子どもたちも親たちも楽しい学校生活を送れるよう力を合わせましょう」と。入学式までの心構えなどについて説明に耳を傾ける保護者たちも晴ればれとした表情だ。

新年度、東京第三の入学予定児童は前年度に比べて大幅に増加した。とはいえ、二一人の卒業生を送り出すと、ようやく現状維持である。土地問題や耐震に伴う新校舎の建設など、あと送りできない事柄が山積している。

校庭には、昨年剪定した樹木がうずたかく積まれている。この日も、何本かの枝を払ったが、なかなか手ごわい。電線に引っかかりそうな樹木も何本か残っている。剪定と枝木の整理作業はまだまだ続きそうだ。
*加筆し、3月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』36号に載せます。