地元分会の新年会へ。
【1月30日・土曜日】
食べ物を持ち寄っての恒例の新年会、雨が降るとの予報がたたったのか、例年より少なめ、それでも八〇人前後が会場を埋めた。忘年会は女性同盟とは別個なので、分会の同胞が一堂に介するのは新年会だけだ。夏は子連れの青商会世代も参加する大型バス二台で名栗川でのバーベキュー、秋には小型バスを借りてのハイキングと温泉、女性たちは「独自」に花見や、クリスマスパーティーも開いているようだ。
「男組」はテーブルを並べ、「女組」は料理をとり分けて運ぶ。
まずは、昨年、子どもを産んだ若夫婦が紹介され、孫に恵まれたと、祖父母が嬉しそうに報告していた。
乾杯が終わると、「分会の宝だ」と、幼児たちが顔見知りのおじさんやおばさんにかわるがわる抱かれていた。「うちの孫より重たい」とか、「これ…誰の子?」とか、「ウリユチウォン(朝鮮の幼稚園)に…」とか、わいわいがやがやだ。
支部は、小学校は、東京第一と東京第三の、中学校は東京第一と東京中高の学区だ。分会も「東京第一派」と「東京第三派」が混在している。一杯入ると、どちらの学校が良いとか、最近はどうだとか、話にも熱がこもる。
今年は、両校の創立七〇周年の記念行事の日程が重なり、どちらに行くかでひと論争である。片方を卒業したが、孫がもう片方に行っているとか、第一で教鞭を執ったが、孫は第三に行っているとか、会場が近いからどちらも顔を出せるのではとか…。両派が混在する家族もいる。それに、甥や姪の年に一度の晴れ姿を逃すことにもなる。

恒例のビンゴ大会にも会場はわいたが、なんといってもこの日の「立役者」は、幼児たちだ。「アンパンマン」をうたったかと思うと、こまっしゃくれたウリマルで「オンヘヤ」である。拍手と歓声の渦。前に座っていたニューカマーの韓国人は「オンヘヤ」にビックリしていた。

笑顔でマイクを幼児たちに向けていた、昨年バトンタッチした分会長が少しうらやましく思えた。
後片付けも男女共同作業だ。「家でもやりなさい…」と、掃除機をかける「男組」が「女組」にからかわれていた。

*加筆して、3月刊行の『朝鮮学校のある風景』36号に載せます。