『風景』の29号が一段落、それで朝大へ。 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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29号が一段落、それで朝大へ。
【1月19日・月曜日】
 家を出るときは吐く息が白く、毛糸の帽子をかぶって出なかったことを後悔した。昔から新宿から立川方面に向うJR中央線は、高円寺・吉祥寺・国分寺と、「寺」を通り過ぎる度に1度下がると言われていう。ところが、この日の朝大はまったく寒さを感じなかった。
 学生たちが戻ってきて一週間、講義もはじまったようだ。昼食時間直前だったが、キャンパスには人影が見られなかった。
 しばらくして食堂へ。大学に立ちよる時は必ず昼食時にしている。ざわざわ感が何ともいえないからだ。昼食は煮魚定食、マカロニサラダは盛り放題、朝食の残りなのか、2、3種類のパンをトレーに載せる学生もいた。
 モニターからは、演劇部による最終公演の案内が流れていた。
 食事後、美術科研究院生の朴東竜さんの個展「PERSONA」へ。
 女子寮を通り過ぎると、3階から新年のあいさつだ。並んで歩いていた朝大の広報担当の全先生にだ。彼は、『朝鮮学校のある風景』に毎号、チョ―デlifeと題してグラビア用の写真を寄せてくれている。3、4人が手をふりながら「今年も写真、たくさん撮ってください」との声も。チョン先生は、女子学生に人気があるようだ。
 
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 温室の前を通りかかると、顔なじみの「蜜蜂博士」だ。1枚割れた温室のガラスを見あげていた。温室前の蜜箱は3つに増えていた。その巣箱も毎年5月に初級部の5年生と一緒に見学する時のものと違っていた。「冬試用」とのことだ。
 右側の箱を指差しながら「絶好調です」と一言。この時期には珍しく1万匹前後のハチがいるとのこと。「女王蜂が元気で引き寄せています」。3つの箱を合わせれば、1万5千匹になるようだ。「このまま2月を越せれば」、寒風と特に雪が心配…。「蜜蜂博士」との話は尽きなかった。
 
 
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プレハブの「展示室」には、美術鑑賞というより、友だちに会いに「立ち寄った」風の学生が5、6人、朴さんを囲んで楽しそうに話していた。
 朴さんの絵は見たことがあるが、本人とは初対面だ。研究院生も毎日、講義はあるようだ。学部生と違って外出は自由とのこと。今まで知ることができなかった、研究院生の生活が聞けた。
家からの仕送りなしに、焼肉店でのアルバイトなどで、「自立」しているとのこと。両親も納得していて、オモニは個展などにも顔を出すとのことだ。大学の近所で暮らす、ハラボジとはしょっちゅう顔を合わすようだ。ハラボジの名前を聞くと、東京朝高の一期生だ。29号に平壌で暮らす1期生の思い出話を載せたが、その原稿に卒業を前に、「先生」として神戸に派遣された8人の生徒の一人として紹介されていたのだ。朴さんの一家はみなが十条の朝高に通った、文字通り「東京朝高一家」だ。
これからも好きな絵を続けて行きたいと、絵画にかける情熱、それに最近の学生美術展の傾向などについても話してくれた。研究院生活を彼なりに「満喫」しているようで、少しうらやましかった。
 売店の前で、『朝鮮学校のある風景』に原稿を載せたことがある金先生と立ち話。「エボラ熱」のことが話題に。共和国が入国を制限しているので、新年度学生たちの平壌実習を実施できるかどうか気がかりなようだ。いつものように「ミアナムニダ」、「プタクハムニダ」、「コマッスムニダ」の三つの言葉で、30号への寄稿を承諾していただいた。
 別れ際、「締め切りは2月21日です。よろしくブタクハムニダ」と、手をふりながら声をかけると笑顔でふり向いてくれた。
 久しぶりにロマンス通りを歩いて、西武線の鷹の台駅に向うためバス停を通り過ぎようとすると、バスが…乗ってしまった。