盛況!! 東京第三の夜会 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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盛況!! 東京第三の夜会
【8月30日・土曜日】
 五時開場に合わせて、路面バスで東京第三に向う。最後部の席の顔なじみの第三の児童が、「アンニョンハシムニカ」。一人のアボジ(父親)が児童に話しかけていた。
「夏休みはどこに…日焼けしていないじゃないか」とか、ラグビーボールを持った児童には「サッカーの方が…」。
自分の子と同じクラスのようだ。親しげに名前を読んでいた。
「○○は…」、「二年生か…」
そんな話し声も聞えた。
後ろを振り返ると、一人の児童はゲームに夢中になっていた。日焼けしていないなと話しかけられていた児童のようだ。
児童1・「ラグビーをしていたので、運動服のまま来ちゃった…」
東京朝高の運動場で、何かラグビーのイベントがあったようだ。
児童2・「低学年は運動服で…高学年は알림(お知らせ)に確か『수수한 (ススハンオッ)』とかかれていたけど…『수수한 』つて?」
アボジ・「『수수한 』というのはな…質素…分かるかな? 空中には酸素と質素があって、窒素か…」
そんな愉快なやりとりがつづいた。
 
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バスを降りると、児童たちは小走りで学校に向っていた。
開場時間の五時が迫っているようだ。
校舎が見える角に差し掛かると、誰とはなく「ウリマル(朝鮮語)」、「ウリマル」。なるほど、バスの中では、ウリマルと日本語のチャンポンで話していた。
例年より一か月遅れの開催だ。二、三日前の天気予報は、曇り後雨、降水確率六〇パーセント。それでも前々日あたりから、学校のdigital通信やフェイスブックなどを通じて、「実行委員会では雨対策を幾つかたて準備…」「決行」が伝えられていた。
天も味方してくれたようだ。開場三〇分過ぎる頃には、金校長が「入り口に丸椅子を三〇…」を繰り返しアナウンスしていた。席は大方埋まり、ビールを買い求める長い列ができていた。
 
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 例年より一時間余り遅いスタートだ。いつもは、強い日差しを避け、席に着こうとしないのだが、あちこちから「空いてますか」、「座っても…」との声だ。涼しさも幸いしたようだ。
 それに今年は、児童がうたって踊って、抽選会をするという、これまでの「夜会」と、趣が違う。「同胞芸術の夕べ」と、銘打っている。
 オモニ会、アボジ会、学区の青商会、女性同盟などによる合唱に重唱、卒業生による吹奏楽やソロの弾き語り。東京歌舞団のミニコンサート、さらに舞踊部の「扇の舞い」など、盛り沢山のプログラムだ。
 オープニングは、オモニ会によるチャンゴ(長鼓)のチャンダンだ。運動場に響き渡っていた。思わず、コップを置いて、おしゃべりやめて、舞台に集中だ。
 
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 学校通信は、「八〇パーセントが初心者」、「チャンゴの向き、バチの持ち方すら分からない」と、伝えていたが、とても未経験者の初舞台には見えなかった。家事や仕事の合間をぬって「登校」して教わり、模範演奏を動画に収め自主練習に励んだ成果のたまものだろう。
 笑顔が良かった。児童たちも、そんなオモニの晴れ姿を舞台の間近で追っていた。
 炎天下でないので、ビールの売れ行きを心配したが、列が途切れることはなかった。飲みほしたカップを持っていくと50円安というので、私も両手にカップを持って、三度も並んでしまった。
 
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 いつもは、閉会まぢかに売りにくるのだが、今年はスターと共に、あちこちで食べ物を売り歩くオモニたちの「マシイッソヨ(美味しいですよ)」、「ハナドゥセヨ(おひとつ)」の声が。その笑顔に思わず、手が伸びてしまった。
 
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テーブルの上には、おつまみセット、焼肉、やきとり、野菜スティック、冷やしうどん、煮込み、キムチ、チヂミ(
朝鮮風お好み焼き)、キムパブ(朝鮮風のり巻き)が…。それに、第三名物のドジョウ汁もだ。
 
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 食べ方を聞く人もいた。近隣の住民たちのようだ。
 
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 唯一、男性も頑張っていた。
 児童たちの公演がはじまると、スマホを向けるアボジたち、日に焼けたのか、酔ったのか、みな顔は赤らんでいた。青商会なのだろう、「青年行進曲」は力強かった。アボジたちの「子どもたちよ、これがウリハッキョだ」の歌声も運動場に響き渡っていた。
 この日、幼児、児童たちに断然、人気だったのは東京歌舞団の女性歌手がうたう、「アナと雪の女王」の主題歌だった。一緒にうたおうと促され、舞台に上がったのは幼児だけだったが、児童たちは舞台を遠目にしながら、一緒に声をそろえていた。
 
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 たくさんの人と会うことができた。
以前、暮らしていた豊島区や板橋区の同胞からは秋の旅行に誘われた。第三の二年先輩たちが一つのテーブルを囲んでいた。帰国した兄の同級生だ。
「お前の兄貴とは中学、高校の時も…イルボンのオモニ(日本の母親)だということもあって…」と、懐かしんでくれた。
ロートルの卒業生で、定期的に同窓会を開いているのは、この先輩たち、一三期だけだ。この日も、秋の同窓会の打ち合わせをしていた。
 
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 最後は、子ども用と大人用の賞品を分けた抽選会。アボジ会のオッセ会長の巧みな話術に引き込まれ、児童も大人も、最後の「興奮」を楽しんでいた。それにしても賞品が多い。特にたくさんの子どもたちに賞品が行きとどくよう配慮したようだ。シャボン玉、光るお祭りグッツ、お楽しみ文具セット―五、六、七等の商品だけで、三〇人だ。子どもたちに人気があった商品は、サッカーまたはバスケットのボールと「アナと雪の女王」のDVD。一等の東京ディズニーリゾート親子ペアチケットには、オモニたちも興奮していた。
 
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 後日、金校長と教育会の洪先生、オモニ会の趙会長に話しを聞くと、かつてなく人が集まった、近隣住民が少なくなかったということだ。雨対策としては東京第一、第五、第六から運動会用の大型テントを借りていたとのこと。舞台を運動場の奥ではなく、入り口に設置することにしたのは、金教務主任のアイデアのようだ。雰囲気ががらりと変わり、舞台への集中度も増したようだ。
そして口々に言っていたのは、青商会と「愛校会」の頑張りだ。当日の舞台の設置から会場の設置、ゴミの処理まで、翌日の日曜日にもテーブルと椅子の撤去と運動場の整備に、先生と一緒に汗を流していたと、感心していた。