神奈川中高美術部の展示会へ | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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神奈川中高美術部の展示会へ
【8月7日・木曜日】
 場所は、横浜大桟橋国際ターミナルの出入国ロビー。海の見えるおしゃれな一角での展示会だ。かんかん照りの中、どうにかたどりついた。
ブルーのシャツを着た少年が「この絵のコンセプトは…」という言葉を何度も繰り返していた。「コンセプト」?聞き慣れない言葉に、スマホで密かに検索、「全体を貫く基本的な概念」とある。
 ソンセンニム(先生)とか、トンム(君・さん)とか言う言葉が飛び交っていた。どうやら「合評会」をしているようだ。
 その作品には「知識の扉」とのタイトルが。高校生の先輩を前に、少しはにかみながらも堂々と受け答えをしていた少年は、中学1年生だった。
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 「これは鳥居…神の世界と人間の世界の境界線を…」、「真実と虚構」―男子生徒もまた、コンセプトを説明していた。
 「雑多さと丁寧さが…あいまい…」。女子生徒がそんなことを突いていた。先生は「遊びと制作、表現の境界線が…」と。少し離れていたので、よく聞き取れなかった。
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 次の作品の前でも、作者が制作意図を語り、部員たちが問いかけ、先生が「作品が持つ力」について、「今、この時代に生きている自らの足跡をどのように残していくか…」、そんな声をかけていた。
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 門外漢としては、少し場違いな場面にいやわせてしまったと思いながらも、最後まで聞き入ってしまった。
 ウリハッキョの美術の展示会もずいぶん変わったものだ。私たちの時は、りんごはりんご、山は山だった。コンセプトの説明などいらなかった。それに自画像の背景には朝鮮半島の地図が、ハラボジにはリヤカーを引く姿が定番だった。何かと民族性が云々された時代だった。 何を訴えたいのか、それをどのように現すのか、どのように形にするのか…。近年、「学美」(在日朝鮮学生美術展)に対する評価が高い。こうしたことの積み重ねなのであろう。
海風に吹かれながらの帰途、そんなことが頭をめぐった。
×  ×
展示会の案内文によると、この度の美術展のタイトルは「視界」。
 「私たちは、在日朝鮮人として生活しています。人はそれぞれの視点を持ち、多種多様な捉え方をすると思います。
私たちも在日朝鮮学生という立場からそれぞれの視点を持ち、物事を見て、捉え、咀嚼(そさく)し、飲み込み、それぞれの「視界」、それぞれの形で表現することを試みました。」
との、説明が付されていた。ik