ヘバラギカップの応援へ | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【8月1日・金曜日と2日・土曜日】
『風景』26号の発送の合間をぬって、東京朝高の体育館へ。
ヘバラギカップ(在日朝鮮初級学校中央バスケットボール大会)は、今年で12回目。女子が16チーム、男子は7チームが参加、児童数の減少に伴い、この何年間、地方からの参加チームが減っている。東京第3は、女子はABの2チームがエントリーし、男子は部再建2年目の出場だ。
 10時20分過ぎに着く。女子の対戦相手は西東京第1だ。ずいぶんの数のオモニたちが2階のスタンドに陣取り声援を送っていた。第3のマークが入ったポロシャツを着て、首にはタオルを巻いていた。最前列で2人のアボジがビデオを回していた。オモニ会の趙会長はスマホで、選手を追っていた。
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 姜さんの声がひと際大きい。前のオモニ会の会長だ。笑顔はいつもだが、表情に余裕がある。スコアを見ると大差だ。
相手の選手より背が高い。その後もシュートが次々と決まる。相手側が1点でもとったら…。発送をしに戻らなければならないのだが、結局、最後まで見てしまった。
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 翌日は、男子の3位決定戦を見に行った。相手は名古屋だ。この数年、東京第3の校舎で寝泊りをしていることもあって、なんとなく「親近感」が湧く。
 この日も途中からの応援。1階のコートに2列に応援席が設けられていた。女子部員も加わり、シュートが放されたり、フリースローが決まったりする度に大きな歓声が湧いていた。
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 名古屋の応援席からも、声援が飛んでいた。10人ほどのオモニたちの姿があった。新幹線に乗って応援に駆け付けたとのことだ。スクールバスの運転手は、「昨日の方が多かったのでは…、みんな熱心です…」と、話していた。
 同じ分会の朴さんが名古屋の応援席にいた。6年生の甥の応援に来たとのことだ。
 東京第3は、バスケ部再建2年目だ。廃部して随分なるので創部と言っているようだ。ボールを追って、ただコートを行ったり来たりしていた昨年とは、はっきり違っていた。ポジションを守っていた。自分のポジションにあった動きをしていた。昨年、大敗を期した名古屋にリードしながらも、後半は一進一退。東京第3の主力選手は6、5年生、名古屋は6年と4年だ。部員に5年生はいない。5年生は全員サッカー部とのことだ。
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 試合は第3の勝利で終わった。その瞬間、抱き合って喜んでいた。涙するのも少なくなかった。選手ではなくオモニたちがだ。
 保護者でもあり、教育会の職員でもある洪先生は、「女子が銀メダルをとったが…○年ぶり、男子は初めて…」と、何年かぶりの「快挙」を喜んでいた。声が震えていたので、聞きとることがではなかったが、2006年以来5年ぶりだったようだ。
 監督の許先生が、「朝鮮新報」の記者のインタビューに応える隣で、選手たちは「ハナ、トゥル、セッ、ネ」と、大きな声をだして整理体操をしていた。
 その掛け声はとてもゆっくりしたものだった。「勝利」を噛みしめているのだろう。
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 選手の前で許先生が一言。記者にインタビューを求められたときも一緒にチームをまとめてきた「金先生に聞いてください」と、いつもながら謙虚だ。
 「トンムたちがソンセンニムの話を聞き入れてくれてコマッスムニダ。本当に嬉しい。本当によくやってくれました…」
 先生の指導を受け入れ、それを試合で発揮できるまで成長したと称えていた。
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 学校通信「ムジゲ」digital版には、その日にさっそく、「快挙!創部年目の男子バスケ部がヘバラギカップで堂々の位!!」の記事が載った。「チャルヘッタ、ロング部(よくやった、バスケ部)!!!」の大きなハングル文字が躍っていた。
 金教務主任はよほどうれしかったのか、「今日は第3に来て、一番嬉しい日になりました! 皆さんへ! ありがとうございます!」との感想を寄せていた。
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追・ヘバラギカップを報じた「朝鮮新報」の記事(8月6日付)を見て----
 
○初日、東京第3の女子チームが73:1で「圧倒」した。対戦相手の西東京第1は、昨年まで人数が足りず男子チームに混ざって参加していたとのことだ。女子単独での出場は今回がはじめて。5年生が4人、4年生が3人、どうりで5、6年生が主力の東京第3に比べ、頭一つ身長が低かったわけだ。
今大会での得点は2点、そのうちの1点を東京第3から。その瞬間を見ることができたというわけだ。
「来年は必ず一勝する」という決意は固いようだ。
 
○一方の東京第3の男子は、昨年は4、5年生だけで挑み初戦敗退、今年は1部3位。途中からの応援だったので、分からなかったが、「熾烈な攻防からの逆転」だったようだ。
許監督のコメントが載っている。
「選手たちは大会中大きく成長した。少年団生活で育んだ強い精神力で困難を打ち勝つことができた」
「来年は優勝を目標に…」とも。言うときは言う、許先生の意外な一面を見た思いもした。