東京第3・チャリティー焼肉 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

トンポ・トンネ 日々イモジョモ

ブログの説明を入力します。

【6月22日・土曜日】
小雨の中、ブルーの傘をさしたアボジが、ボールを蹴る児童を目で追っていた。早朝までの大雨で、運動場のあちらこちらに大きな水たまりができていた。
それにしても児童たちは元気だ。
イメージ 2
 
 校舎から校庭を見下ろすと、大きなブルーシートを張って作った「屋根」の下に長テーブルと丸椅子が並べられていた。一週間後の土曜日はオリニフェスタ、日曜日は地元支部の定期大会の後、分会対抗の歌合戦、食材のこともあり、延ばせない。雨天決行だ。
イメージ 1
 
 2階の低学年の教室では児童が車座に座り、食事をしたり、おしゃべりをしたりしていた。目が合うと、「アンニョンハシムニカ」だ。3階に行くと、5年担任の金先生の姿が、寝転がっていた一人の女子児童が慌てて座り直すと「アンニョンハシムニカ」だ。
 私・「日曜日なのに…」
 金先生・「独舞の練習です。競演大会が迫っているので…」
 私・「雨降りで…」
 先生・「アボジたちは早くからいらして…」
イメージ 11
 
  2階の廊下の窓を開けて、ブルーシートの隙間から校庭をのぞくと、5人のアボジたちが七輪の炭火をおこしていた。その隣には、ビールなどアルコール類を冷やすアボジも何人かいた。時々、「奇声」が、和気あいあい、ふざけ合っているようだ。
イメージ 3
 
  1階に降りて来て、奥の給食室をのぞくと、大きな鍋や、野菜が入っているのだろう、大きな段ボール箱を置いたテーブルを挟んで、何人かのオモニたちが食材の準備に取り掛かっていた。音楽の朴先生の笑い声は、いつもながら大きい、元気だ。「ヌジヨソ ミアナムニダ(遅くなって…)」、オモニたちが次々と準備に加わっていた。
イメージ 4
 
職員室の前の掲示板には、「オモニ通信」が貼り出されていた。
新1年生のオモニと、2年と3年に編入してきた児童のオモニが紹介されていた。運動会で顔みせを果たした同校のキャラクターチェサミとミレの紹介コーナーには、「色々な行事へのオファーが『殺到』」と、記されていた。翌週土曜日の「オリニフェスタ」の案内も。3年生のオモニが本の読み聞かせを、カレーとフルーツポンチづくりの分担は2年生のオモニだ。お弁当のメニューも紹介されている。
 「700冊の本を子どもたちへ」と、読書サポートキャンペーンへの協力も呼びかけられている。すでに夜会の準備も進められているとのことだ。
 「小さい時は手をかけて、大きくなったら心をかける」との子育てのための素敵な格言も記されていた。盛りだくさんだ。 
イメージ 5
 
  七輪から肉を焼く煙が立ち上る頃には、雨もやんでいた。
 アボジ会による「チャリティー焼肉」は、今年で3回目だ。何でもかんでも「オモニ会」に頼るのではなく、アボジたちもできることをと、会の発足と共にアボジ会が担うようになった。アボジ同士の親ぼくも兼ねた集まりだが、オモニたちの姿も目立つ。アボジ会が主催する学父母の交流会の様相だ。
イメージ 6
 
  席が埋まった所で、まず「アボジ会」の呉新会長があいさつ。笑顔が似合うアボジだ。「今日は雨の中…9時に来てブルーシートを張り…」。会場からは「さば読むな…11時、11時…」そんなヤジが飛ぶ。「児童のために少しでも…サッカー部とバスケット部が大会で頑張れるように…アボジたちが気持ちを一つにして…」。
 司会者・「目標は500杯です、500杯…子どもたちのために今日は、飲んで飲んで飲まなくてはなりません」
 昨年までは、透明の募金箱が回った。「それはちょっと…」と言うので、今年はビール、ウーロンハイなどの売り上げを募金に回すことになったのだ。
あるアボジ・「一人10杯…少なくても8杯だな…」
他のアボジ・「オモニたちも…もう飲んでいるか…」
各学年の代表も紹介された。1年生の代表には「ヒョンニム(兄さん・先輩)!!」とヤジが飛んだ。各学年の代表は「頑張ります」と一言。6年生の代表の「ぜひ、酔っ払って帰ってください」の一言には拍手が起きた。
イメージ 7
 
 
ソウルから来たという2人の研究者も、そんなやり取りに笑みがこぼれていた。煙にまみれて七輪の焼肉を食べながら保護者の話に耳を傾けていた。
イメージ 12
 
今回のチャリティー焼肉のスローガンは「子どもたちの夢を叶える」。これまで同様、夏のバスケとサッカーの中央大会の合宿と参加費のねん出が目的だ。
練習を終えた、バスケット部とサッカー部が合流。この頃には、雨はすっかりあがり、薄日が差していた。各部の主将がそれぞれ「コマッスムニダ」。中央大会に臨む抱負を述べ、挨拶して、部別に少年団の歌をうたった。オモニたちは一斉にスマホを向けていた。
会長が主将にインタビューを試みた。
児童がアボジとオモニの名前を言うと、手を振るアボジやオモニが。会場からは「オモニ、可愛い!!」、「アボジ、酔っ払い…」との声が飛んだ。その場で一気飲みをするアボジもいた。 
イメージ 8
 
 司会者は、「お酒飲んでください!!」、「ラストスパートです」、「止める人はいません」を繰り返していた。
イメージ 9
 
  児童たちも七輪を囲んでの焼肉だ。先ほど、教室でおにぎりを食べていた女子児童も美味しそうに肉や、ソーセージをほおばっていた。ウリハッセンにとって、ケーキ同様、焼肉も「別腹」のようだ。
赤いタオルでねじり鉢巻きをした金教務主任が、そんな児童を頼もしそうに見ていた。オモニたちがご飯を運んだり、肉をひっくり返したり、行ったり来たりしていた。
イメージ 10
 
 
 
 教育会は学校のための財政、アボジ会は直接児童たちのための活動、と住み分けができているようだ。アボジ会が発足した後、正月の餅つき大会、夜会など、アボジたちの「活躍」が目立つようになった。アボジたちがハッキョサオプに関われる「空間」作りが着々とすすんでいるようだ。「おカネは難しいが、餅はつける」、「子どもたちのためなら焼きとりやきます」だ。
秋の1日給食をアボジが担当することになったと、オモニ会の趙会長は、嬉しそうに話していた。
××
6月23日発の学校通信「ムジゲ」digital版には、「4時、会計結果が集計、発表されました。目標だった20万円のチャリティー金が集まったとのこと、オッセ会長より金生華校長にチャリティー金が手渡されました。この日のチャリティモイムの参加総数は大人が78人、子供が70人、総勢148名!楽しくておいしい有意義な一日になりました。アボジ会は今年度、オモニ会と強力タッグを組んで、子供たちのため、ハッキョのため力を合わせて行こうとしています」との嬉しいニュースが載った。
 目標の500杯は、達成したようだ。