東京中高の文化祭へ | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【6月15日・日曜日】
校門から校内につづく民族教育・ウリハッキョについての展示には、長時間足をとめて見入ってしまった。生徒たちの「頑張り」が凝縮されていた。
 生徒たちは担任なのか先生から「もっと積極的に説明を…」などと発破をかけられていた。
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 なかでも「民族教育とウリ(私たち)」のコーナーは、ウリハッキョに寄せる同胞たちの率直な思いがつづられていた。
「朝鮮学校ってどんなところ?」と聞かれたら、ここに貼り出された児童や生徒、先生と学父母のコメントを紹介するだけでことたりるのではないかと思った。
二つのコーナーからなる「民族教育とウリ」は、「『私』にとってウリハッキョとは、どういう場所か?」について小中高生から、「①今の民族教育についてどうおもっていますか? ②現在ウリハッキョに通う学生達に期待するのはなんですか?」の問いには、現職の先生と学父母、祖父母らから得たコメントを紹介している。
 
■「私」にとってウリハッキョとは、どういう場所か?
初級部―自分にとってふるさと、宝/学びの場/民族の魂/尊敬する学校/自分達を守る壁/助け合う場/ウリマルを学べる場所/楽しい所/トンムと会える場所
 
中級部―どんな悩みでも友達や先生と会えれば忘れられるほど、楽しく幸せな場所/朝鮮人としての自覚を育ててくれる場所/ウリマル、私たちの歴史を教えてくれる場所/将来について考えさせてくれる場所/一世、二世が守ってくれた場所/母国語、民族、集団生活での大切なことを学べるし、家族、友だち、同胞と過ごせる第二の家/民族の魂
 
高級部―一心団結してから互いに助け合う集団主義精神を学べる所/暖かくて楽しい所/友達と出会えて友達の大切さを深く知れる所/自分のルーツ、自分達の事を学べる所/自分を育ててくれた所/民族教育を学べる唯一の所/朝鮮人としての魂を学べる所/人生でもっとも大切な事を学べる所
 
その他にも、「わが民族の心」、「心の故郷」、「心の拠り所」「「永遠の母校」、「在日本朝鮮人の未来を育む花園」、「最高の場所」、「宝箱」、「愛の学校」、「考えてくれて、育ててくれる所」、「母の懐」と言う言葉が貼り出されていた。
 
小学生の「自分達を守る壁」にはどきんとした。中学生と高校生のコメントからは学校生活の一端がうかがえるようだった。
 
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■①今の民族教育についてどうおもっていますか?
 ②現在ウリハッキョに通う学生達に期待するのはなんですか?
現職の先生
  在日同胞達に希望を与える貴重な存在/代を引き継ぐ生きがいを植え付けてくれる教育/在日朝鮮人の未来、私達の宝物/教員は民族教育に全ての知識と情熱をかけている/一世の方々が守ってくれた民族教育の魂を代を受け継ぎ守って行かなければならない教育
 
  民族教育の基礎、魂を次の時代に継ぐということを心に刻んでほしい/民族教育の位置、重要性、自分達について知って、世界に通じる経験を広めること/情勢を正しく判断できる力をもつことと、視野をひろくもってほしい/祖国に対してもっと関心を持ち、勉強し世界でかつやくすること/ウリハッキョで習える特権を活かし、たくさんの子達が自分の夢を叶えるのを期待する
 
学父母/祖父母/青年同盟員
  学生達の表情が生き生きしている/「本当の教育がここにある」/在日同胞の生命線/在日同胞のホームタウン/母校を守ろうと思う
 
  広い視野をもってたくましく生きてほしい/祖父母達から受け継いだウリハッキョ守ってほしい/自分達の故郷、学校、自分達の名前を大切に思える人になってほしい
 
 大人が同じような質問をしても、引き出せないのではないかと思いとても感心した。
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 文化祭は、今年で14回目を迎える。この何年間、通っているが、いつもながら、手作り感に満ちている。
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 楽しさ満載のパンフレットのイラストがいい。特設ステージでの文化公演、文化会館内でのチョゴリファッションショー、共同シンポジウムに、運動場での中体連主催のサッカー公式戦、全国7人制ラグビー大会東京都予選、それに屋台…この日のすべての行事が網羅されていた。
気になったのは、中央に記された「勝利!」という文字だ。パンフをめくって納得、「高校無償化」適用への願いだ。
旧校舎の前では、「戦おう 完全勝利のその日のために」と書かれた長い横断幕に、受付を終えた参加者が次々と名前を記していた。その隣には「勝利」、「権利獲得」などと書き込んだ葉っぱのカードが「勝利の木」を埋めていた。「승리(勝利)」の文字の写真アートへの協力が呼びかけられていた。裁判の「勝利募金」のために「勝利Tシャツ」も売られていた。陸上部の先生と3人の生徒が同校から文科省、東京地方裁判所をめぐる100キロ「勝利マラソン」に挑戦しているとのことだ。「勝利」一色だ。
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 多目的ホールで行われた隣接する帝京高校との共同シンポジウムのテーマは「東アジアの領土問題」と「高校無償化問題」だった。
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 朝高生は「私たちはなぜ闘いつづけるのか?」について、次の3つの点を強調していた。「自分たちの『正当性』を示すため」、「愛する母校のため」、「次の世代の後輩の未来のため」。
 帝京生は、グローバル化する中での日本政府の国際的なたち遅れや、朝高生との考え方の「ズレ」について正直に述べていたが、朝高生側ももっと率直に自分の思いを語るべきだと思う瞬間も多々あった。
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 屋外の特設ステージで行われた文化公演では、生徒たちが日頃の部活の成果をのびのびと披露していた。朝鮮風の海苔巻きや冷やしうどんも美味しかった。
最後に、屋台のテントの中でチヂミの具を一心不乱に刻んでいる男子生徒のワンショット、これも良い思い出になるのだろう。
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