【5月31日・土曜日】板橋集会とデモ
集会の正式名称は少し長い。
「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する板橋集会」。メインタイトルは「なぜ朝鮮学校だけはずすの? 文科大臣下村さんそれは差別です!」だ。板橋区は「文科大臣下村さん」の選挙地盤、集会後には、下村事務所を目指しデモ行進も行なわれた。
講演したこども教育宝仙大学の佐野通夫教授が、参加者とのやり取りの中で「『無償化』から排除するなんら正当性がないから不当だ」というきっぱりした発言に、思わず拍手してしまった。
東京中高の慎校長も生徒代表、保護者も自分の体験をおりまぜて、「無償化」適用を求めた。

「朝鮮学校は開放されています。いつでも児童たちの学ぶ姿を見にきてください」との地元にある東京朝鮮第3初級学校の金校長の話にもたくさんの拍手が送られていた。
学校通信でも紹介されていたが、「小暮さん」の話は、何回聞いても感動する。
……
木暮さんは病気により失明した視覚障害者で、職業訓練所に行くため中板橋駅を利用しています。駅を利用しているうちに木暮さんは、中板橋駅で自分に挨拶をしてくる子供たちがいることに気づきました。
今まで目の見えない木暮さんに声をかけてくる人はいなかったのに、朝ごとの元気なあいさつに驚きと喜びを感じたそうです。
子供たちとは次第に短い言葉も交わすようになり、時にスーツを着込んだ木暮さんに「お、今日はいつもと違うね。かっこいい」と、声をかけてくる子供もいたそう。
木暮さんは目が見えなくなって不便や不自由さを感じながらも、視力を失ったからこそ見えてくる人の心について考えてきたそうです。
世の中には挨拶どころか他人に関心が無く、時には障害者にあからさまに邪険な態度をぶつけてくる人もいる。それなのに分け隔てなく接してきて挨拶をしてくるこの児童たちはどこの子たちなのか?
彼らがお互いの会話の中でウリマルを使うことに気付いた木暮さんは、ニュースや報道で耳にしたことのある民族学校のことを思い出し、この子供たちが過ごしている朝鮮学校を訪ねてみようと思い立ったそうです。
木暮さんはこの度職業訓練を終えられ、就職が決まったそうで、これからは電車の時間が変わり、子供たちとも会えなくなると思い、わざわざ訪ねてくださったのです。
3月6日にヘルパーの方と来校した木暮さんは、子供たちの優しい行為への感謝の気持ちと言って、学校への寄付金と子供たちへのプレゼント(文房具)を持ってきてくださいました。
児童たちの行為はもちろん特別に立派なことではありません。挨拶をする。困っている人に寄り添い、できることがあれば手伝う。これらは普段の学校生活、家庭で普通に教えられていることでしょう。
でもそれをきちんと受け止め、大人のいない状況でもそのようにふるまえた児童たちに成長を感じます。そしてその姿を見つけてくれた木暮さんの温かい心の目にも深く感謝したいです。
木暮さんは「ニュースで朝鮮学校に対する偏見や差別を耳にするが、わたしにとっては中板橋で出会った子供たちと、彼らを育てた保護者の方や学校の方が全てです。
これから学校の行事にも声をかけていただければ、ぜひ参加して、子供たちの保護者の方々にもお会いしたいです」と話されていました。(学校通信「ムジゲ」digital版)
……
その「小暮さん」が6月にも学校を訪ねてくるとのことだ。

この日の集会は、昨年秋に行われた東京第3の学区の市民団体と地元住民による授業参観と交流会を機に、文科大臣の地元で「無償化」実現の声をあげようと、大山駅での街頭宣伝と、実行委員会を重ねて実現した。
主催者発表114人だったが、参加者はもう少し多かったようだ。3人掛けのテーブルが66、一つのテーブルに2人ずつは座っていた。それだけでも132人、後ろの方では3人ずつ座るテーブルがいくつもあった。
集会で、「…皆さんのすぐそばで傷つき、苦しみ、悲しんでいる子どもたちがいることに目を向けて」とアピールした学父母の姿が思い浮かんだ。実現する日まであきらめないと語っていた。
「日本の方々がこんなに関心を持ってくださっていることに力をもらいました。」
「114人!ビックリしました。が、父母の参加が少なくて残念」
「その後のデモ行進でも日本の方達は本当にパワフルでした!」
「イルボンサラムの熱意に私たちも圧倒されそうだったね」
当日、参加した保護者のfbでのやり取りだ。
闘いはやまない。