【12月21日・土曜日】
前日の「ウリマルマダン」に引き続き、終業式が行われる東京第3へ。
3階の「臨時講堂」は、昨日とはかわり従来のように6年の教室の黒板を正面に椅子が並べられていた。
黒板の前では、3~4人の児童が、「文字が小さい」とか、「右上がりだ」と言いながら、「2013年度第2学期始業式」の文字を書いていた。

廊下ですれ違った金校長は「昨晩は寒かった…雨も降って」。
この数日、寒さが増している。各学年の教室の前のハンガーには、カラフルなジャンパーやコートがかけられていた。

金教務主任が「列を合わせて、前に注目…整理整頓は心の…」と、一声かけると、終業式が始まった。
字がきれいだとか、大きな声で挨拶ができるようになったとか、宿題を忘れなかったとか、学期末試験で頑張ったとか、学年別に、一人ひとりの名前をあげての金校長の話にみんなが集中していた。
「学芸会には300%の力を発揮できるようにしよう」と、話は3学期のイベントにも及んだ。
「…みなさんの姿をアボジ、オモニ、ハラボジ、ハルモニだけではなく、近隣の日本人も見にきます」。恥ずかしがったり、力を出し切れなかったり、終わって後悔が残ったりしないように、みんなの力を一つにして…。
前日の「ウリマルマダン」のことを念頭に置いてか、そんな話をしていた。

成績表の授与。1、3、4年生は男子児童が、2、5、6年生は女子児童が代表で受け取っていた。

つづいて、宿題と学習道具を忘れないで、ミニテストで良い成績を上げようという「全校生運動」の結果発表。0・03の差で4年を押さえて、1年が一等に。以下、3、5、2、6年の順だった。
ドラえもん作文コンクールと在日朝鮮学生「コッソンイ」作文コンクールの発表もあった。
金教務主任が「ともだち」をテーマにした詩で1等になった5年生の金トンムにインタビューを試みていた。
金教務主任・「嬉しいですか?」
児童・「?……」
教務主任・「親しいお友達は誰ですか?」
児童・「はい、みんなです」
大きな拍手が送られていた。

終業式が終わり、低学年の教室が並ぶ2階に行くと、2人の児童が「ジングルベル」をウリマルでうたいながらトイレに入っていった。2年生だろう。
前月の末に同校で学区の幼児を招いて催した、クリスマス会を兼ねた「オリニフェスタ」で、2年生の児童がウリマルバージョンのクリスマスソングを披露したと聞いていた。
運動場では、何人もの児童がボールを蹴っていた。


そしてクラス別に成績表が手渡された。

先生の話を神妙な表情で聞いて、成績表を受け取っていたが、席に戻って来ると、見せ合ったり、のぞきこもうとしたり、大騒ぎだ。

1年生の教室では、黄先生が「…冬休みの間、日記を4回書きます。2回はウリマルで、2回は日本語で…宿題です」と。本を読むこと、年賀状を書くことなどを繰り返し話していた。そして一人ひとり呼んで、成績表を開きながら話しかけていた。
高学年の教室をひと回りして戻ってみると、
「…カバンの中に入れた成績表は家まで持ち帰って、アボジとオモニに見せましょう。バスや電車の中でヒョンニムやヌナ、オッパ、オンニたちに言われても見せないように…無くしたら大変ですから…それではまず見せるのは?」と先生。
児童たちは声をそろえて、「オモニとアボジ…」と答えていた。
そして、お別れの挨拶は、いつもと違って「ソンセンニム、2学期間、ありがとうございました」、「トンムたち…」であった。

低学年と高学年が一緒に下校だ。普段、教室で椅子にひいて座布団として使っていた防災ずきんも家に持ち帰るようになっているのか、何人かの児童はそれを頭にかぶって校門を後にしていた。

「大山方面出発します…」
高学年も低学年も、みんな重そうなリュックを背負っていた。置きっぱなしの学習道具や上履きなどが入っているようだ。

迎えに来たオモニたちも少なくなかった。顔を合わすと、「よいお年を」と声をかけあっていた。

大きな段ボールが二つ届いた。ドラえもん作文コンクール事務局からだ。副賞なのだろう。

この日、児童たちに配られた12月21日付の学校通信「ムジゲ(虹)」には、始業式にバスケットボール選手権大会、餅つき、漢字検定試験、スキー教室にスケート教室、新入生の一日登校、中央口演大会と、3学期の予定がぎっしり記されていた。2月には、運動会と並ぶ2大イベントのひとつ学芸会もある。3学期も、「風景」の素材には事欠かないようだ。
