【12月12日・木曜日】東京第9のサランの会へ
板橋区にある東京第3から「下校」して、ひと仕事済ませ、杉並区の東京第9に「登校」した。「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」の月例会である。
6時半になろうというのに、何人もの児童とすれちがった。こちらの「アンニョンハシムニカ」ニハ、「アンニョンアシムニカ」で応えてくれた。ランドセルを背負い、ビニール袋をさげていた。工作? 厚紙のようなものが入っているようだった。

夜間照明がついた運動場では、まだ児童がボールを追っていた。当たりも強い。真剣だ。幾つかの教室には明りがついていた。「こんな遅くまで部活? 試験勉強は?」と思いながら、校門をくぐった。
「アンヨンハクだ!」。思わず声が出てしまった。児童たちに混ざって、安英学選手がパスを出したり、時には児童の間に入って、ボールをキープしたりしていた。
校舎に入って、右手の会議室に行くと保護者の姿が。「運動場にアンヨンハクが…」嬉しそうに教えてくれた。

3階の6年生の教室に行くと、いくつもの椅子に制服がかかっていた。運動場でボールを蹴っている児童のものだろう。一人の男子児童が制服に着替えていた。少し前まで運動場でボールを蹴っていたようだ。
黒板には、「国際労働機構」、「国連教育科学文化機構」、「世界保健機構」、「NGO」の文字が消されず残っていた。「拒否権」という文字の下には、米国、ロシア、フランス、英国、中国と書かれていた。社会の試験勉強をした跡のようだ。

玄関に戻ると、下駄箱の上に安英学のサイン色紙が並んでいた。児童の名前も記されていた。先ほど、学校の手前ですれちがった児童が持っていたのも、工作ではなく、この色紙のようだ。

ひとりのオモニが運動場に向けて、ビデオを回していた。安選手と一緒にボールを追う息子を撮っているのだろう。
「なぜ、アンヨンハク選手が?」
「ナルゲの監督が呼んだようです。安選手と親しいオモニもいて…」
ナルゲとは東京第9の児童によるクラブチームだ。
時々、「後、○分」というナルゲの監督の声が飛んでいた。

珍しく明かりが灯っている多目的ホールをのぞくと、ブルーの運動マットの上で男女児童が朝鮮将棋を打っていた。夢中なのか、話しかけてもなかなか応えてくれない。3年生だということだけは分かった。月例会に来た女性の会員が「分からない?」と言いながらも、2人の児童の姿をじっと見ていた。

「試合」が終わったのであろう。安選手の前に長い列ができていた。一人ひとり名前を聞いて、色紙に児童の名前とサインを書くので時間がかかるようだ。

月例会に来た梁さんもサインをもらっていた。「旦那に見せます」と喜んでいた。そんな安選手に、児童たちだけではなく、保護者たちもスマホを向けていた。

月例会は、新年の餅つき、学芸会の参加、卒業式と入学式のプレゼント、来春の総会など、たくさんの議題が列挙されていたが、「また」とのことで、そそくさと忘年会場に向った。