【12月12日・木曜日】なんとなく東京第3へ
運動場では、児童がボールをパスするというより、思いっきり蹴るというより、蹴っ飛ばしていた。
高学年のサッカー部ではなく、低学年の「ポンドリ」サッカークラブの児童たちだ。腕組みをした顔が焼けた「指導員」が、そんな児童の姿を見守っていた。

翌週からは期末試験だが、職員室はまだ「出入り禁止」になっていなかった。
計画表や連絡事項がぎっしり書かれた大きな黒板の上には、「新入生確定○○人」との文字が書かれていた。
従来、2学期は全国統一試験だが、教科書の改正で何科目かに絞られたとか、それでも試験に備えて「部活禁止令」を発令したとか、修了式の前日には、恒例の「ウリマル マダン」を行うとか、様々な話が聞けた。やはり来年度新入生の確保の話は熱を帯びていた。
「○先生が行ったときは、五分五分?だった」、「門前払いを覚悟して行ったが、意外と話しが弾んだ…」、「日本の学校に願書は出したが、まだ迷っているようだった…」。
集団下校の時間が迫っているのか、職員室が慌ただしくなっていた。
「ウリマル マダン」のプログラムを見せてもらった。
外部講師の講演も予定されている。学級別の口演大会に、先生たちによる話術発表も組まれていた。児童だけではなく先生の「『ウリマルの水準』を一段階高め、『ウリマルを良く学び、常に使うウリマル模範校』を目指す」との目的にそって、全校挙げての取り組みだ。

低学年の下校時間だ。自転車で迎えに来る保護者もいた。児童たちは制服の上に、ジャンパーを着込んでいたが、引率する1年担任の黄先生の身なりは、ジャンパーや厚手の上着を着るでもなく見るからに寒そうだ。
「チョルムニカ クェンチャンスムニダ」(若いので大丈夫です)との答えが、予想されたので、声をかけなかった。東京第3にはもっと若い先生がいるが、厚着をしているようだが…。

2階の低学年の教室では、「学童」の児童が残っていた。
私・「何しているの?」
児童・「宿題…試験勉強も…試験は嫌い…」
2人の女子児童が2年担任の金先生に話しかけていた。一方、教室の後ろでは、宿題も試験勉強も終えたのか、何人かの女子児童が床に座り込んで、カード遊びに興じていた。

高学年の教室が並ぶ3階へ。踊り場の掲示板には、「金剛山」と「昌德宮」に関するポスターが貼られていた。
何日か前に催された少年団の集いの時、名勝地と世界文化遺産についての壁新聞コンテストに出品されたものだ。開城など、共和国だけではなく、南北を問わず世界文化遺産もまた「わが民族の財産」として学んでいるようだ。

「白頭山最高!」という壁新聞もあった。少年団の集いの時には、済州島の漢拏山の壁新聞も貼ってあったのを思い出した。

6年生の教室の前の廊下では、一人ずつ交代で机に座って何かを書いていた。
「4文字…」、「答えは○○○○、残念!!」そんな金校長の声が響いていた。国連機構だとか、国会だとか…社会の試験のミニテストだ。 教室では、プリントとにらめっこをしているのが、三分の一、テストが終わったのか、おしゃべりをしているのが半分、残りは、覚えているのか、教室を行ったり来たりしていた。「真剣度」からみると、社会は中央統一試験のようだ。

隣の5年生の教室でも、教科書を広げている児童の姿が。教壇の横に座っているのは担任の許先生ではなく、4年担任の金先生だ。金先生が教える教科の試験勉強なのだろう。

帰ろうとすると、何人かの児童が玄関から出てきた。高学年の下校時間も迫っているようだ。