【7月5日・金曜日】5年生の児童と朝大へ。
「国語」教科書の第5課に、小平の朝鮮大学校訪問記が載っている。現地体験の日だ。
いつもの集合場所に行くと、3人の男子児童が植え込みをじっと見つめていた。
「ダンゴムシしかいないじゃないか…」
「ヤモリもいるから…」「イモリ?」
イモリとヤモリの区別がつかない。

女子児童も合流。ダンゴムシを転がす男子児童に向かって、盛んに「チングロップタ(気色悪い)」を連発していた。
集合場所の前の英語と朝鮮語を発するコインロッカーを相手に、ふざけて「アンニョンハシムニカ」と、応じる児童もいた。
担任の許先生の姿が見えない。
「チガッアニヤ…ホンネヤゲッタ(遅刻じゃないか、雷落とさなきゃ)」という児童が何人かいた。

男子児童が一人、改札口から駆けだしてきて、時間通りに全員が集合。
…第5課で学んだこと、よく観察して書けるように…
電車の中での注意事項なども伝えられた。

電車の中では、席が空いているのに座らず、許先生を何人もの児童が取りまいていた。先生は笑顔で受け答えしていた。本を読む児童が2人、残りはおしゃべりだ。「41歳、41歳?」先生の年齢のようだ。「うちのアボジは40歳、オモニは3×…」、すると他の児童からも「うちは…」、「うちは…」。ひとしきり年齢の話で盛り上がっていた。
*写真入る
何度か乗り換えて、朝大の最寄りの鷹の台駅に到着。許先生は駅正面にハングルで書かれた駅名を指さしていた。
ロマンス通りを通って大学に向かう。男子児童は、道に落ちた枝を蹴ってパスしながら向かった。
あちこちから「朝鮮大学が見える」。教科書に出てくるフレーズだ。何回か来ているので、知らずにフライングする児童はいない。ふざけているのだ。それでも校門が見えると一斉に「チョソンデハッキョガ ポインダ」と、叫んでいた。

共和国の旗がなびいていた。旗が掲げられるのは、記念日と来校者を迎える時だけだ。
「アンニョンハシムニカ。教科書を読んできましたか? 教科書には大学生のヌナ(お姉さん)が出迎えると書いてありますが、授業中です。授業中でなくても、私が出迎えることになっています」
昨年と同じく金先生だ。

朝鮮大学の歩みを聞いた後、歴史と自然博物館に向かった。

博物館の入口にはスリッパに履き替えた靴が整然と並んでいた。一回り~二回り大きい靴は許先生のだ。

今年、「世界遺産」に登録されたこともあって、開城については丁寧な説明がなされた。

コブックソンとリ・スンシンについては、みんながよく知っていた。
児童たちは、「将軍」といえば、リ・スンシンとウルチ・ムンドクだ。
「体系的に歴史を勉強した後、博物館に来れば学ぶことがもっと多い…」と、児童を案内しながら金先生は語っていた。

そして「人気スポット」のミツバチ。じゃんけんで勝った2人の児童が、巣箱から蜜が詰まった巣枠を恐る恐る取り出していた。

「女王蜂は…働き蜂の寿命は…」
ユン先生の巧みな説明が児童たちを「ミツバチの世界」にいざなっていた。
身を乗り出すようにして、蜜で満たされた巣枠に見いっていた。

的確な質問をすると蜜をなめることができるということもあって、次から次に手があがった。
そのたびに、ユン先生は「ナイスな質問!!」と、児童たちをほめたたえていた。

つづく