【3月×日・金曜日】一緒にイチゴを
T姉さんと交代するためにオモニの家へ。
昼食がすんでいたので、イチゴを一緒に食べた。オモニは生野菜と果物は禁じられている。果物は退院して初めて、美味しそうに食べ始めた。器に4つ入ったイチゴをひとつだけ食べると手を休めていた。「2つずつだから」というと、「大丈夫かね」と言いながら、うれしそうにもう一個を口に運んでいた。入院中も缶詰なのか二~三切れの果物が出ていた。なんでもダメダメだと、ストレスがたまるというので、週に一度か、二度の「お楽しみ」にしようと、思っている。
イチゴは、地元の女性同盟からのお見舞いだ。「オモニは元気?」と、訊かれるたびに、入院していると話せなかった。昨年末、一回目の手術をした直後は、全身麻酔の後遺症なのか、気力が著しく減退し、昼夜が逆転し、意識も常に定まらなかった。気を取り戻すと、「家に帰るのだ」と、荷造りを始めてしまう。とても、見舞客を迎えられる状況ではなかった。2月初旬の2回目の手術の後は、そんなことはなかったが、自分の思い通りになることが、限られていることに、嫌気をさしてか、常に機嫌が悪かった。
地元の女性同盟から「今から病院に行きます」との連絡があったのは、退院した翌日だった。前日に退院したと伝えると、家まで行ってくれたのだ。ありがたいことだ。話し好きでありながら、人見知りするオモニは、旧知の仲の彼女らと久しぶりにおしゃべりを楽しんだと話していた。当人は、そう言っていたが、同じ話を繰り返し聞かされたであろうから、同席すべきだったと、思っている。
夕方、ケアマネジャーのNさんが、初のデイハウス、外泊の件で訪ねてきた。オモニは、「外泊」の話を聞いた後、上手に交われそうもないので、夜も眠れないと話していた。Nさんは「私も会いに行きますから…」と、諭してくれたが…。明日からの「2泊3日」が心配だ。