東京第3の餅つきへ-1 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【1月19日・土曜日】東京チェーサムの餅つきへ。
 
fbに「東京第3で餅つき大会です」と、アップすると、多摩1(現在の西東京第一初中級学校)、静岡のウリハッキョでも餅つきとのコメントが寄せられた。
3学期の主要行事と言えば、餅つきとマラソン大会、学芸会、スキー・スケート教室、新入生の一日登校だ。
校舎の前の校庭に置かれた二組の臼から湯気が立っていた。隣で教務主任の金先生が杵の先っぽをナイフで削っていた。餅をつくとき杵の木くずが入らないようにだ。
湯気が立ちこめた給食室は、オモニたちで満員状態。「アンニョンハシムニカ」と、声をかけると、一日給食を兼ねた餅つき大会の担当は、2年生の保護者だと教えてくれた。おしとゃべりが楽しそうだ。 
隣の会議室にも4、5人のオモニたちがいた。テーブルの上に、きな粉やあんこが入った器が並んでいた。5、6人の幼児がマットの上で遊んでいた。
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玄関に戻ると金校長が「ちょうどよかった、始まるところです。一緒にどうぞ」と言って階段を上って行った。
餅つきは校庭でするはずだが…。一緒に3階に上って行くと、5、6年生の教室の隔たりは取り外した「臨時講堂」には、全校生が集まっていた。朝鮮大学の先生を招いての「ウリマル教室」だ。
スクリーンには「探してみよう! 感じてみよう! ウリマルと共にする楽しさ」とのタイトルが映し出されていた。
1年担任の黄先生が講師のキム・ジンミ先生を紹介した。
黄先生・「金先生は四日市のウリハッキョを卒業して…」「四日市って何県にあるでしょう?」
児童・「○○県です」
聞こえなかったが、間違ったようだ。
先生・「分かりませんか?」
男子児童・「三重県です」
最高列に座った6年生だ。
先生・「さすが団委員長ですね」
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「モンモンと鳴くのは?」、「カンチュンカンチュンと跳ねるのは?」―金先生のスクリーンに動物の絵を写しだしながらの説明がつづいた。「ウサギはピョンピョンではなく、ウリマルではカンチュン…」。
「それでは雨は?」との問いに、児童たちは「ポスルポスル」とか、「プスルプスル」とか、「フドゥクフドゥク」とかの答えを返していた。金先生は、このような言葉を「본딴말」と言っていた。「의성의태어(疑声疑態語)とは言わないようだ。「본」とは手本、なるほどと納得してしまった。
途中、校庭をみると、まだ残っている雪の隣で、金教務主任と板橋の助っ人に来た青年同盟の総務部長が座り込んで何やら話しこんでいた。
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「ウリマル教室」では、絵本「세탁소아저씨의 꿈(クリーニング店のおじさんの夢)」の読み聞かせも行われた。絵はスクリーンにも映し出されたが、全学年、100人を越える児童を集中させるのは容易ではない。
金先生は、「飼育士って何か分かりますか?」などと、質問を投げかけながら読み進んでいた。
何人かの児童からは、「これからもウリマルをきちんと話せるよう勉強します」(4年生)、「ウリマルが大切な言葉で、愛のこもった言葉であることが分かりました」(6年生)との感想が述べられた。
2年生からは先生への質問が相次いだ。
「おもしろい絵本はありますか?」、「先生の好きな言葉は何ですか?」、「髪の毛がバサバサのバサバサは、ウリマルでなんと言いますか?」
予想もしなかったのだろう、「バサバサ」という質問に、とまどう金先生の姿がとても初々しかった。
今年度、「ウリマル模範校」を目指す児童には大切な学びの場、大きな刺激になったようだ。
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3階の窓から下を見ると、校庭では、2年生のアボジが餅つきの準備にとりかかっていた。
「ウリマル教室」の後は、学年別に餅つきだ。
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6年生とサッカー部が雪かきをしたと、金校長は話していたが、運動場の半分はまだ雪が残っていた。
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会議室をのぞくと、すでにオモニたちがあんころ餅や、いそべ餅、きな粉餅を作り始めていた。
金校長によると、アボジと先生らですでに4臼ついたとのことだ。
例年、児童がついた餅を高学年の女子児童がオモニと一緒にあんころ餅などを作っていたが、今年は「ウリマル教室」が加わり、学芸会の練習、それに午後からは新入生の身体検査と制服の伝達式とスケジュールがぎっしり詰まっている。児童たちの昼食時間に間に合わすめたに取られた措置のようだ。
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ホワイトボードには、学年別の児童数と先生、助っ人に来たアボジ、チョチョンらの人数が書き込まれていた。小さく私の名前も記されていた。新入生18人を含む、おかわり自由の130人分は、それだけでたいそうな量だ。これに加えてオモニたちの分もだ。何人かのオモニが味見? つまみ食い? をしていた。
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玄関で3人の男子児童が校庭で臼の中の蒸したもち米を杵でこねる様子を眺めていた。
「寒い」、「寒い」と、肩をまるめながらも、良からぬ算段をしているのか、いたずらっ子の目になっていた。
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 つづく
 
隔月刊ブックレット『朝鮮学校のある風景』18号に加筆して載せます。