低学年の遠足へ・下 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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いよいよ昼食だ。全先生が探した木陰の一等地だ。「チョウンデ チャジャッスムニダ(いいところ見つけました)」と、金教務主任に報告していた所だ。ポツリポツリの雨だったら防げそうだ。
猿山の前のベンチに座り、頭をさげ黄先生の話を神妙に聞いていた1年生たちも、先生が向けるカメラに笑顔で収まっていた。
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金教務主任に、児童から次々と差し入れが届けられていた。先生からもである。
教務主任・「枝豆といえば?」
某先生・「ビールはありません」
教務主任。「昔懐かしの真っ赤なウインナー! !」
主婦の3年担任の全先生と朴先生の弁当はそれなり、2年担任の新任の金先生は、教務主任にぎっしりおかずが詰まったタッパーを持って来ていた。厚焼き卵が美味しく、2つも食べてしまった。黄先生は「自分で作ってきた」と言い張っていたが…全先生と金先生が作って来たおかずが運ばれて行った。
児童のオモニからだというのり巻きは、食べるのがもったいないぐらい、具の色彩が鮮やかだった。
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しばらくすると、3年生の児童が空の弁当箱をかざして、「ソンセンニム、いいですか?」。全先生がお菓子は弁当の後に食べるよう話していたからだ。
そして、いつものようにまず、先生に「めしあがってください」、そして児童同士でのお菓子の「おすすめ合戦」だ。
女子児童がオットットを持って来てくれた。電車の中でのやり取りを覚えていたのだ。お返しにポッキーを差し出すと、すこしはにかんで一本取って食べていた。
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昼食後、水族館と池のある分園に向かう。その前にトイレタイムだ。
男子児童が、木にとまったフクロウと「あっち向いてほい」を始めた。
何回も「あっち向いてほい」と言いながら、指を右に、上に向けるのだが、フクロウは微動だにしない。
男子児童・「ノー オジェガニハラ(お前いい加減にしろ)」
女子児童・「眠っているのでは…」
別の男子児童・「ネマル アンドゥルミョン(私の言うこときかなかったら)」
また、別の男子児童・「クロッケ ハゴイソボラ(そうしていろよ)」
今度は女子児童・「パルリパルリ モテー(せっせとできないの)」
叱るときの先生の真似? ハラボジ、ハルモニの口癖? オモニの…、夢中なのだろう、隣の児童の言葉も耳に入らないようだ。
「オンジェカジナ、クロッケ ハゴインヌンガ ポジャ(いつまでそうしていられるのか)」そんな声も聞こえた。
「ウリマル モルンゴアニ(朝鮮語分からないのじゃない)」、そんなことは言っていなかったが、フクロウは木の上から児童を見降ろし続けていた。
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水族館の中では、カミツキガメを見て、首の長さに驚く女子児童がいたり、1学期末の「ウリマルマダン」で先生が演じた「チョンケグリ」の話を思い出したのか、ヒキガエルを探す男子児童がいたり、何を見てもウリマルに、ときどきイルボンマルを混ぜてはしゃぎまわっていた。先生たちは迷子にならないかとひやひやしているというのにだ。
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ボードが浮かぶ、池が最終コースだ。緑色に澱んでいた。
「今日はどうにか雨もパラパラ程度で、暑くもなく…」
そんな話をしながら公園を出ようとすると、大粒の雨だ。
朝、傘をさして登校した児童も、学校を出発するときは雨があがっていたので、大半が学校に置いてきた。
雨宿りをするような大きなひさしのある建物もない。児童たちはすでに駈け出していた。イメージ 6
 
折り畳み傘を開き、昼食の時にひいたビーニールをかぶり、駆け足でどうにか「丸井」までは辿り着けた。
雨足は強まるばかりだ。
傘を持った児童がまず、金先生と駅に向かった。その傘を集めて丸井まで戻り、残りの児童がその傘をさして駅へ向かうことになった。駅は雨が上がり青空が見え始めたのに、「丸井」付近はスコールのような雨が降り続いていた。この日の「丸井」はけっして駅のそばではなかった。
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持参した傘で、3年生の大柄の男子児童の肩を抱きかかえるようにして駅に向かったのだが、「丸井」からはその児童に腰を支えられるようにして駅に向かった。
駅に着くと、その児童は「お前のアボジか」と質問されていた。ハラボジでなかったので、ほっとした。
担任先生は何度も、児童の数を数えていた。金教務主任は、いつも首に巻いているタオルで、濡れた児童の頭を拭いていた。
ずぶぬれになった児童の頭をふいていると、その児童は「ソンセンニム、靴が新品になったよ。雨が洗ってくれて…」と。くったくがない笑顔だ。
大人たちは雨にぬれてげんなりしているというのに、こどもたちはいたって元気だ。
こんなずぶぬれの雨の遠足も、いい思い出になるのだろう。
混み合う車内、児童たちは交代で座っていた。
「ヨルカジ…」、そして「ハナ・トゥル・セッ…」の声があちこちで聞こえてきた。十まで数えたら交代、そんな心なごむ「風景」が繰り広げられていた。
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後で書き加えます。