【6月21日・木曜日】
「統一評論」に連載している「朝鮮学校のある風景」の読者の韓さんから「通報」!!!!
東京チェーグ(杉並区にある東京朝鮮第9初級学校)の桜の木が一昨日の台風で根がむき出しになったとのこと。
毎年4月、それを背景に写真を撮るのが慣わしになっている、三階建の校舎の屋上まで伸びた大木だ。(隔月版ブックレット『朝鮮学校のある風景』⑭号 23~24頁)
「評論」の最新号でふれた運動会でも、日陰になる大きな桜の木は、絶好の応援場所であると書いた。(7月号 66頁)
さっそく、東京チェーグーへ。
下級生が校門に集まっていた。下校の時間だ。

校門から校舎にかけて、黄色いロープが張られていた。運動場の4分の1余りが立ち入り禁止だ。
「ヒョンニム(兄さん)」だとか、「ナラニ(並んで)」だとか、騒がしい。
私・「あのロープは?」
児童・「木が倒れて…」
「いつ?」、「台風で」、「危ないから入っちゃダメ」
2年生だという男子児童とそんなやりとりを…。

近寄ると、地面にパックリ穴が開いていた。土が盛り上がっていた。隣のマンホールも校舎側に大きく傾いていた。児童が言うように、なるほど「위험하다」、危険だ。

児童たちが女性の先生に引率されて、一斉に校門を出て行く。思わず後を追った。
傘を片手に、仲良く手をつないでいた。長くカバンから垂れ下がった、定期入れが波打っていた。

突然、3人の男子児童が道路にしゃがみこんだ。何かを拾おうとしていた。
「もう死んでいるんだろ」はウリマルで、でも「ヤモリ、ヤモリ」は日本語だった。
乾ききった6~7センチぐらいの物体を指でつかんでいた。
イモリと言っていたのかもしれない??。

「すぎなみく こうつうあんぜん」と書かれた黄色いカバーをしたランドセルを背負った児童は1年生だ。
「この傘こわれている」とか、「宿題が」どうとか、「お前ら遅い」とか、何しろ賑やかだ。
車が来ると、先生は振り返って、児童の安全を確認していた。

駅に着くと、バス組と電車組の二手に分かれて散って行った。傘を電車やバスの中に忘れなければいいのだが、そんなことを思いながら見送り、再びチェーグーに戻った。

校門には、「きけん! きがあるところにはいっちゃだめ!」と書かれていた。ウリマルでもだ。

近寄って、上を見ると桜の木は大きく校舎の方に傾いていた。

見上げると、屋上に覆いかぶさっているようだ。
教員室で-。
私・「大夫傾いていますね」
6年担任の康先生・「台風の翌日に来てびっくりしました」
女性の先生・「今まで台風が来てもこんなことなかったのに…」
もう一人の女性の先生・「児童が来年は写真は撮れない心配しています」
来週の月曜日には、同胞業者が植えかえるとか。

玄関の正面の壁には、第35回作文コンクール「コッソンイ」のポスターが貼り出されていた。
「夢、希望、発見!」―もしかしたら、この桜の木をテーマにした作品が出品されるかも。ik

康さんは、前日に行われた「阿佐ケ谷朝鮮学校サランの会」の月例会で、夏の夜会では昨年と同じく冷やしキュウリを売る、9月に2度目の給食にチャレンジすることなとが決められたと、話してくれた。
× ×
後日、31歳になる東京チェーグの卒業生は、自分も桜の木の下で写真を撮ったことがあると、20年前のことを覚えていて、とても心配していた。