サランの会が東京第9で給食ボランティア | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

トンポ・トンネ 日々イモジョモ

ブログの説明を入力します。

【6月15日・金曜日】東京第9での給食ボランティア
 
 この日、「阿佐ケ谷朝鮮学校サランの会」は、東京チェーグー(杉並区にある東京朝鮮第9初級学校)で一日給食にチャレンジした。
 集合時間の10時少し前に校舎に入る。1時間目の授業を終えた児童が「アンニョンハシムニカ」だ。
 私・「何年生?」
 男子児童・「2年生です」
 私・「担任先生は怖いですか?」
 児童・「チョクン ムソプスンニダ」
 チョッと怖いですと応えた児童は、、笑いながら運動場に走って行った。
イメージ 1
 
 チャイムが鳴ったのに、教室に入ろうとしない児童が。体操着を着ていないので、体育の時間ではなさそうだ。
 隣の公園での昆虫採集、3年生の理科の時間だ。
 両腕にハンカチを巻いている児童が。「日焼け止め」だそうだ。
イメージ 18
 
 担任の金先生が昆虫採集用の網を渡しながら、頭部、胸部、腹部の三つに分かれ、翅は二対、足は6本など、昆虫の説明を。「この網、穴が開いています」と、女子児童。隣にいた男子児童は緑色の網で「捕獲」されていた。
 「これは虫を捕る道具です」、「勉強道具で遊ばないように」-金先生の注意が飛ぶ。 「なぜ、級長がふざけるんですか…」との声も。
 校門を出ようとすると、2人の女性とすれ違う。
 児童たちは「○○のハルモニだ」、「○○のオモニだ」と言いながら、「アンニョンハシムニカ」をしていた。給食の準備の手助けに来たようだ。
 隣の公園での昆虫採集は2度目。前回は寒さのせいか全く採れなかったとのこと。
イメージ 2
 
 「白い蝶だ」、「二匹も…」―児童たちは一斉に追いかけていく。さっそくアジサイの陰から、「ソンセンニム、チャバッソヨ」の声だ。
 スズメを網で捕まえようとする児童に、先生は「スズメは昆虫ではありません」。吹き出しそうになってしまった。
 「捕まえた」の声があちこちから、そのたびに虫籠をもった金先生が走って行く。
 「꽃나비」、「アゲハ蝶がいた」と追いかける男子児童、「私は虫が大嫌い」と叫ぶ女子児童、それに「ソンセンニム、くすぐったいってウリマルで…」「カンジロップタ」…元気一杯の3年生だ。
イメージ 4
 
 給食の準備が始まる時間になったので、学校に戻る。
 給食室では、「サランの会」の長谷川さんと三木さんがどんぶりを洗っていた。オモニ達はホットプレートで何かを焼き始めようとしていた。10時20分、昼食の時間まで後2時間余り。いよいよ「サランの会」による初の給食の準備開始だ!!
イメージ 7
 
 メニューが冷蔵庫に貼り出されていた。冷麺とチヂミ風チキンナゲットにスイカ。
イメージ 5
 
 卵をむいて、チャーシューを切って、オイキムチを二つの切って、3種のキムチを学年別に盛って…。それにタレを…。スイカも切らなくてはならない。
イメージ 6
 
 「サランの会」の茅原さんは、卵をむいたり、「会報」に載せる写真を撮ったり大忙しだ。
 「サランの会」の会員・「昼食時間は何時ですか?」
 助っ人のオモニ・「たしか、12時35分です」
 サ・「ずいぶん遅いのですね」「あっ、遠距離通学の児童がいるので、始業時間が遅いのか…」
 逆算して、麺をゆでる時間が決まった。担当は、長谷川さんと三木さんだ。
イメージ 8
 
 休み時間。「ソンセンニム、見てください」と3人の女子児童に運動場に誘われた。
 パスとドリブルをしながらシュートする-バスケットボールの練習だ。
 「さっきは入ったのに…」、「もう一度…」、「大丈夫」、そんな言葉が交わされていたが、失敗するたびに発せられる「ミアン」という言葉がとても可愛く聞こえた。
 2階から「ソンセンニム、メミ」と言いながら、死んだセミをほおる男子児童も、2年生の教室の付近だ。
 「ソンセンニム、手を開いて」と言って、手のひらに団子虫を載せたので、「ウリマルでは」と聞くと、「○○ボルレ(虫)」と言って走り去って行った。聞き取れなかった。「쥐며느리」のはずだが。
イメージ 9
 
 そんな頃、多目的ホールでは、6年生が机と椅子を並べ始めていた。白い椅子に混じったいくつかの茶色の椅子は先生と「サランの会」の会員用とのことだ。
イメージ 10
 
 多目的ホールから2階に上る階段の壁には「5月に入って来た本」のポスターが貼ってあった。
 1年生-「なぞなぞの店」、2年生-「へいわって どんなこと?」、3年生-「でんでら竜がでてきたよ」、4年生-「ココロ屋」、5年生-「オトタケ先生の3つの授業」、6年生-「夏の庭」。
イメージ 19
 
 麺を一分間湯がいて、水洗い、氷水でしめてどんぶりに盛る、そしてチャーシュー、平たく切った大根キムチとゆで卵、サクランボをそえる。低学年は麺は少なめ、麺多めの先生用の目印は、ゆで卵をひっくり返して載せる。女性の先生は大盛り?普通盛り? もちろん?? 
 児童と教職員、「サランの会」のメンバーに助っ人にオモニとハルモニたちの分、90食近い麺を盛りつけるのは一仕事だ。それでも、テキパキとした申さんの指示で、次々と多目的ホールに運ばれて行った。
イメージ 3
 
 机の上に学年別に並べて、特製スープをかけて完成!!!
 全員そろって、「サランの会」のメンバーに感謝の言葉を述べ、「モッケッスムニダ(いただはます)」だ。
 「サランの会」のメンバーは、児童たちに「美味しい?」、「美味しい?」、「どう?」を連発していた。
イメージ 11
 
 短時間で完食する児童もいれば、話に夢中になり箸が進まない児童もいる。中には、辛いものはダメだと、まったく手をつけようとしない児童もいた。
 炊事場の冷蔵庫にメニューの隣に貼り出されていた「目指す児童像」には次のように書かれていた。
 ①食事のリズムがもてる子、②食べ物の大切さを理解して味わって食べる子、③家族や友だちと一緒に食べたいと思う子、④食べ物のバランスを考えて選択できる子。
 改めて、揃って同じものを食べる給食の大切さを実感した。
イメージ 12
 
 私の隣に座った男子児童は、おかわりをしていた。スイカは皮の白い部分にくっきりとした歯形が残っていた。
イメージ 13
 
 「サランの会」の代表に、6年生が代表して、笑顔で「チャルモゴッスムニダ」だ。
イメージ 14
 
 後片付け。「まったく食べなかった子もいたが…」、「困ったもんだ」、「オモニ達は助かっている…」、「やっぱりカレーライスがいいのかな…」-そんな話が飛び交っていた。後片付けの主力は、助っ人のハルモニとオモニたちだった。
 「サランの会」の長谷川代表は、「次は肉団子スープに…」。やる気満々だ。年10回、毎月1回、総予算30万円、頑張ると、そんなことを何度も口にしていた。
イメージ 15
 
 運動場では、3、4年生の体育の時間だ。各学年が10人前後の少人数なので、体育の時間は2学年合同授業だ。
 「うちの子は鉄棒が苦手で…」。手伝いに来ていたオモニは、心配そうに娘の姿を目で追っていた。
イメージ 16
 
 それでも、跳び箱とジャンプ台を利用しての逆上がりの練習は功を奏しているようだった。
 「昼食を食べてすぐ体育か、それも鉄棒、ちょっときついなあ…」。「サランの会」のメンバーも心配そうにのぞいていた。
イメージ 17
 
 オイキムチを切り、麺を水洗っただけなのに、中腰を続けていたせいか、翌日は1日中だるかった。それでも、児童の「チャルモゴッスムニダ」の姿を思い出すと、次回もまた、東京チェーグーの炊事場に立っているだろう。「目指す(食の)児童像」に一歩でも近づく手助けになればと思う。ik