【4月6日・金曜日】杉並区にある東京朝鮮第9初級学校の始業式へ。
JR阿佐ケ谷駅に8時半前に着いたので、しばらく駅で待ちました。
上級生が幼い新入生の手を引いて登校する、そんなワンシーンを狙ったのですが、空振りです。
商店街を抜けて、日本の小学校の前を通りかかると、運動場で全校集会です。
「○年生の国語は○○先生です」
この小学校も始業式のようです。
学校に着くと、校舎からざわめきです。
校長室によって、いつものように校舎を一周りしました。
3階は5、6年生の教室です。
教室の廊下側は壁で、ドアもクモリガラスなので、
東京チェームのようにドアや窓のガラス越しに教室をのぞくことはできません。
授業時間ではないからでしょう、いくつかの教室は半分ぐらいドアが開いていました。
6年生は「朝の読書」の時間でした。

2階は1年生から4年生までの教室が並んでいます。
1年生の教室をのぞくと、後ろの壁に、「入学祝賀」の大きな文字と、その間に貼られた各地のウリハッキョから送られてきたお祝いメッセージが見えました。
児童の名を呼ぶ担任先生の声が聞こえました。
それに「ひらがな読めるかな?」、「読めま~す」、「読める」そんな児童とのやり取りもです。

3年生の教室からは「ソンセンニム アンニョンハシムニカ」
後ろに座った女子児童と偶然目があってしまいました。私にも目で「アンニョンハシムニカ」をしてくれました。
隣の4年生の教室から、「もっと大きな声で!」、「とてもいいです」との男性の先生の声が聞こえてきました。
3年生の教室が湧いています。黒板には、始業式という言葉がウリマルで書かれていました。
「시업십」、前の二文字はあっているのですが…、じゃんけんで勝った男子児童が間違っている「십」という字を正しい「식」と書きなおしていました。先生はつづいて「始業式」と漢字で書き、その意味を児童に質問していました。
隣の4年生の教室からは、児童の笑い声です。
廊下に出てきた担任のカン先生は、二言三言交わしました。
マラソン大会の記事が面白かった。今日の事も書くのですか?楽しみにしています。等々だ。

1年生の教室からは、「ウィセンシル」との声が聞こえたかと思うと、児童たちが一斉に廊下に出てきました。
始業式を前にトイレタイムのようです。
黒板には、花びらをかたどった紙に書かれた「入学を祝賀します」との文字と、新入生8人の名前が貼り出されていました。
その横には「しおぷしっ」と「きょじゃんそんせんにむ」という言葉がひらがなで書かれていました。
朝鮮語で、始業式、校長先生という意味です。
さきほど、女性の担任先生が「ひらがな読めるかな?」と言っていたのは、このことだったようです。

「始業式」との看板が掲げられた、1階の多目的ホールでは5年生の児童が走り回っていました。

その5年生が並び始めると、2、3、4年生がつられるように並びます。
6年生は手を引いてきた1年生を並ばせてから列をつくっていました。
まず、1分間の気をつけ、心の準備をさせているのでしょう。
チョン校長のあいさつです。高学年に「始業式」の意味を聞いていました。
「始」は始めるで、「業は…」
「新年度を迎え新たな目標に向かって…」
ここで再び児童に質問です。
「学校が掲げている4つの目標は?」
4年生が答えていました。
校長先生は、「順序が…」、順序が違っていたようです。
「ウリマル」、「勉強」、「あいさつ」、「掃除」の4つだということを確認すると、今度は6年生にプラス2について訊ねていました。
それは、学校と友だちを愛することと学校にきちんと通うことのようです。
ここで注意です。「6、5、3、2年生は姿勢がよろしい。しかし、4年生は…後で担任の先生に叱られてください」と。

つづいて、クラブ活動の担当の先生の紹介です。
低学年男子は教務主任のチョン先生、低学年の女子は1年担任のキム先生で、
さて、注目のサッカー部の担当です。校長は「カン」、「カン」といって、なかなか発表しません。
この学校にカン先生は2人います。結局は4年と6年担任の2人のカン先生が担当でした。
次にバスケット部の担当です。3年担任のキム先生と再びチョン教務主任です。チョン先生のシュートのジェスチャーに低学年は大喜びです。
「チョン先生は何でもできるスーパーマンです」と、校長。確かに教務主任は学芸会のときは、合唱の指揮をしていました。
しかし、児童たちはスーパーマンを知っているのか、疑問です。児童の中からは「アンパンマン」との声が、構えていたカメラを落としそいになってしまいました。顔だちや体形からすると、「スーパーマン系」というより、児童が言うように、どちらかというと「アンパンマン系」のようです。
舞踊部は2年担任のキム先生、音楽部は講師のキム先生と新任のキム先生です。
ここで、気をつけの号令です
チョン校長は今度は1年生に質問です。「バスや電車での通学は大丈夫ですか」?、いくぶん声も優しくなっていました。
「何日か前花見で、2人の新入生を見かけたので声をかけたのに、『わかんない』と言われてしまいました。私はだれでしょう?」、1年生の何人かは、自信がないのか小さな声で「きょじゃん××」と答えていました。
チョン校長は、先生の名前もトンムの名前も、上級生の名前も一日も早く覚え、仲良く学校生活を送りましょうと、さとしていました。
最後に、通学時の電車やバスの中でのマナーを守ることを繰り返していました。
共和国の衛星打ち上げ発表と関連し、一部心ない人によるいじめを心配しているようでした。
始業式で最後に、チョチョン新宿支部で働くことになったリ君が紹介されました。
運動会、マラソン大会、夜会、バザーなどで活躍する、学区のチョチョンの専従は、児童たちにとって、ヒョンニム、オッパ(兄)のような存在です。「よろしく」との大きな拍手が送られていました。

つづく