荒川区にある東京チェーイル(東京朝鮮第1初中級学校)へ。
別件での学校訪問でしたが、近隣の4つの幼稚園・幼稚班の交流会に遭遇、早速「風景」の取材モードに切り替えました。今年、園児への取材は、7月の松本の長野朝鮮初中級学校付属幼稚園、11月の鶴見朝鮮初級学校付属幼稚園での「KANAGAWAミレフェスタ2011・民族教育フォーラム」につづき3回目です。
カン校長は毎朝、園児たちがはだしで校庭を走り回る姿を見るだけで、気が晴れる、力が湧いてくると、言っていましたが、この日はお天気にも恵まれ、何となくホンワしたカムードでした。
児童・生徒対象の雑誌を出している学友書房のカメラマンが、園児たちを追って盛んにシャッターを切っていました。一週間前に福島のウリハッキョで催された、新潟での合同授業を終え福島に戻ってきた児童・生徒を歓迎する集い(12・8)でも会った、顔なじみの記者です。

この日の交流会、正式名称は「年長組の交流-一緒に遊びましょう2011」。東京チェーイルと東京チェーユッ(大田区にある東京朝鮮第6初級学校)、西東京チェーイー(町田市にある西東京朝鮮第2初中級学校)の幼稚班と埼玉朝鮮幼稚園の4つの園児30人余りが、「白頭山」、「金剛山」、「智異山」、「漢拏山」の4つのチームに分かれ、ドッチボールと宝さがしに挑みます。
「交流」、「一緒に遊ぶ」との趣旨で、園対抗ではなくごちゃまぜでです。

幼稚園のソンセンニムの必須アイテムはデジカメのようです。ボールを追う姿を一枚、応援の姿を一枚…

笑顔の園児を一枚、悔しがり涙目の園児を一枚…。

正面から一枚、ポーズを決めさせて一枚、それに自然な仕草も一枚…

通園バスを運転しているソンセンニムも、すこし不器用そうにシャッターを押し続けていました。

決勝は、「白頭山」と「漢拏山」チーム。
「責任者は一人出て」、「準備できましたか」、「頑張れ」、それに「チャンカンマンヨ(チョッと待って)」など、ソンセンニムが園児に話しかける言葉はすべてウリマルです。
園児たちもまた、「○○チャルヘ(頑張って)」、「カラー(行け)」など、ウリマルで応援していました。
ソンセンニムは、「園児たちにはできるだけウリマルで話しかけるようにしています」、「何度か繰り返すと…身体でウリマルを覚えます」と話していました。
人工芝の上で、うつ伏せになって、足をばたつかせて応援する児童もいました。リラックスしていました。

ソンセンニムに負ぶさるようにして、声援を送る女子園児がいました。足に着いた人工芝のカスを一生懸命払い落している男子児童もいました。

ラスト20秒です。園児たちは「シップク(19)、シッパル(18)…オー(5)、サー(4)、サム(3)、イー(2)、イル(1)」と、声を合わせてラストコールをしていました。
2人ずつ残り引き分け、両チームの児童は思い思いに「インリ(勝利)のポーズ」を決めていました。

つぎは宝探しです。これもまた、4チーム対抗です。
ソンセンニム・「ポムルチォッキ アンムニカ?」
園児・一斉に日本語で「宝さがし」
続いて、ソンセンニムは「宝物」はスーパーボールであること、力を合わせて運動場の隅々まで探すこと、見つけた宝はカゴの中に入れることなど、ルールをゆっくりと説明していました。もちろん、ウリマルでです。
園児たちは、一斉に散って行きます。デジカメを構えたソンセンニムが追っていました。

競技終了!!! 集めた「宝物」-スーパーボールを数えます。
ドッチボールのときは「イル、イー、サム、サー」でしたが、今度は「ハナ(1)、トゥル(2)、セッ(3)、ネッ(4)」とです。日本語でいうと、「いち、に、さんし」ではなく、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ」と数えていました。それも「スムル ヨソッ(26)」までです。

数を数えるときは、ソンセンニムもリキが入るようです。負けたチームの担当のソンセンニムはカゴをかぶって、スーパーボールを一緒に数えつづけていました。優勝した「白頭山」チームは、再び「スンリのポーズ」です。

最後に参加者全員で記念写真です。

ソンセンニムがカメラを向けていると、休み時間で運動場に出てきた児童・生徒が弟か妹を見つけたのか、さかんに声をかけていました。

裸足でボールを追い、運動場を走り回って面白かったようです。
チェーイルでは、<3・11大震災>による放射線の汚染が伝えられる中で、「測定器」を購入して、運動場と砂場、園庭の3か所の地面と地面から1メートルを測定して、その結果を保護者に公表しているとのことです。

園児たちは、手をつないで水槽に足を浸し洗った足をタオルで拭いて、教室に入っていきました。笑みが絶えません。満足げでした。

テーブルと椅子を並べて、みんなそろって持参した弁当で昼食です。スープの入った大きなお鍋が運びこまれていました。ソンセンニムのお手伝いもお手の物です。もうすぐ1年生です。小学生になっても、親しいトンム(友だち)、遊び仲間になるのでしょう。

了。