正直わらかんのです | 夕食ホットオフィシャルブログ

夕食ホットオフィシャルブログ

美容師のボーカルしょったん+建築家の鍵盤きくっちゃん+ぬいぐるみのギターすだっちからなる異色ユニット「夕食ホット」の公式ブログです。

こんばんワトソンとクリック。
水だし珈琲を淹れている最中に、待てなくて缶コーヒーとかを買ってしまうきくっちゃんです。

前回のエントリーを見たら5/20だった。。。すみません。ひと月振りでした。


えー、実はきくっちゃんはほとんど音楽を聴きません生活なのです(日本語へんてすか?)


なんでかっていうと、「BGMとして聴く」ってことが出来ない脳みそなんですたぶん。


歌ものなんかは、いい曲なら本気で聴いちゃってもう
動けなくなってしまうし、、、

いいことないです曲(日本語へんてすか)なら
速攻切っちゃうし。

だもんで、たまーに聴くとしてもノイズ系のエレクトロニカとかばっかです。
ぷちぷち、ざー、ずぶずぶ、みたいなワイヤーワイヤー

さて、そんな日々のなか、最近これを聴いたら動けなくなってしまうよ、っていう歌があって。


松崎ナオさんの『川べりの家』といいます。


ここにリンクを波浪と思ったのですが、、、間違えた、
リンクを貼ろう(正解)と思ったのですが、どうやらオフィシャルにはアップされておりませんでした。

同じ音楽を作って売っている身としては、オフィシャルじゃない動画とかはさすがにお勧め出来ませんので、、、んと、検索してみて下さい笑w
そして、もし好きなら一緒にナオさんのライブに行きましょうー。



前置きが長くなったのですが、、、。


どうして動けなくなっちゃうかと言いますと、もう、なんか
風景が浮かびまくってしまう
のです。

いや、“心に浮かぶ”っていうんじゃなく、その歌の風景に自分の一部が取り残されてしまうというか。
僕の全身の水分や酸素や電気信号なんかがぜんぶ、その空間の光を浴びたみたいになるというか、、。


こんな素敵な歌がまだあるのなら、自分たちももうちょい作れないかいな?
などと思って頑張っております。


いや、ぐだぐだ言わんと頑張れよ、はよ作れ!
って自分でも思うのですが。
あのう。


正直言います。


言っちゃいます。


えー
「作ってるとわからんのです」


それがいい曲なのか普通の曲なのか。
※あかんと思った曲はボツになって自然に消えてゆきます。

もちろん産まれる瞬間は「やべーこれやべー、歴史かわっちゃうー、わー」くらいに毎回思います(ほんと)。

でも、時間が経ったりすると、やっぱそれなりに落着いてくるわけなんです。
その落着いたあとは、、、これは、びっくりするくらい毎回印象が変わります、演奏者として。

同じ曲でも、やるたびに手触りが違います。


リハーサルをしていて、ものすごくいいやん!って思いながら演奏するときもあれば、正直、まーこんなもんかな?って時もありますリラックマリラックマリラックマ


そして、これはほんとは絶対言ってはいけないことらしいのですが、

ライブ本番でも、終わってから、
うーん、思ってたのと違ったなあ。
ってこともあるんです。
あれ?届いてないー。って。
やってて辛くなる時もあります。
もちろんお客さん側のアレじゃないです。
完全にこっちの演奏の話です354354


汗これ、音楽を売っている人間として言ったらあかんらしいのですが。
あるんですやっぱり。


「またそうやってかっこつけて」って思う人もいるかもなのですが、
でも、よく考えたら普段の会話だってそうじゃありませんか?

話してて、
あれ? なんかぜんぜんこれこの人に届いてないぞ?
って、案外あっさり分かっちゃいますよね?
それと全く同じです。


逆も当然あります。


ライブで演奏をしていると、なんか分からないけれど、
ああ、いま、ある風景をお客さんと共有してる!って瞬間も確かにあるのです。
え?この曲ってこんな曲だったんだ!やべえ、なんか涙でそう。って。


もちろん、僕らの感じている風景と、聴いてくれている方々が感じている風景は実際には違うものだと思います。
てゆか、当然違うものなはずです。
僕が朝を迎えたきったなーい路地でピアノを弾き、すだっちがカーテンが揺れる朝の部屋の中でギターを弾き、しょったんが誰もいない早朝の教室で歌っているとき、お客さんの一人は砂浜で朝日に手をかざしているのかもしれないし、別の誰かは走る車の中で夜明けを見ているのかもしれないです。
でも、確実になにか同じ光とか風とか、心が締め付けられる想いとか、そういうものを共有してる!!!!
って。
そういう瞬間があるのです。


そして、それが、僕たちが想いもしなかった曲だったりもするのです。


そういう日は、あとからかならず「○○(曲名)さ、なんかあれ、やっててすごかったね」って話します。
あの曲やり続けててよかったね、って。


こういう書き方をするとネクラな曲だけみたいですが、明るい曲だって、そういう「届いてる」感がびしびし来る時があります。
なんかみなさん笑ってるー!とか、目がキラキラしてるー。って。


さて、なにが言いたいのか、書いててよく分からなくなってきちゃいましたけど。


えー、正直僕ら、まだまだ不安定です。

ちゃんと届く演奏が出来る瞬間もあれば、正直想いばっか先行して空回りしちゃう時もあります。

でも、ひとりでも聴いて下さる方がいて、一瞬でも同じ風景や感情を共有できてる!って実感が続く限り、なんとか頑張ろうと思っておりますのです。
そして、いつミラクルが起こるのかほんと正直分からないので、どの曲も大事に大事にお届けしたいなと、、、
他の人が書いた素敵な曲を聴いて、あらためて強く思ったと、そうなのです(日本語へんてすか)。