今日のデジュネ | 麺屋うぐいすの中の人

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大分県由布市庄内町にある麺屋のブログです
由布市庄内町西1471-6

ようやく九州中部も梅雨入りしました。
毎日曇天や雨天で飲食店にとっては痛い日々です。
しかし、個人的には梅雨期の雨は好きなんです。
シトシトと草木を濡らし、雨音も心地よい。
梅雨時になると「夏至」と言う映画を思い出します。

 映画《夏至~A la verticale de l'ete》 は、トラン・アン・ユン監督作品です。
村上春樹さん原作 の《ノルウェイの森~La Ballade de l'impossible》 を監督した方です。

彼が監督した作品は、水や雨、新緑の草木の映像美が素晴らしく、独特な優しい感性を持たれた監督であることがわかります。



小鳥の囀りのように美しい響きのあるベトナム語と庭に茂る新緑の美しさ、雨音、そして黒髪

の美しい三姉妹、柔らかな時間、音楽・・・。
トラン・アン・ユン監督の 尊敬する監督として、日本人監督があげられて
います。

それは故・小津安二郎 監督なのですが、小津作品に通じるゆったりとしたベトナムの日常の空気感がこの作品には表現されています。

それは同じアジア圏のこの日本でも昔どこかで感じた懐かしい風の音や匂いが感じられ心が満たされるような共通の想いがあります。

ちなみに 2019年の夏至は、6月22日だったそうです。


前置きが長くなりましたが、今日のデジュネは、タイグリーンカレーです。

東京にいた頃は、ランチに毎日タイレストランへ通うほど好きな料理でした。

ベトナムにも同じような料理があるのかなぁ?



タイ語ではグリーンカレー《Green Curry》 のことを 《แกงเขียวหวาน ゲーン・キャオ・ワーン》 と

言うのだそうです・・・現地で注文できるか不安な発音。。

《แกงเขียวหวาน ゲーン・キャオ・ワーン》 とは、《汁物・緑・甘い》 の意味でこの料理の特長を

正確に表しておりますね。


そしてグリーンカレーの辛さの決め手となる青い小さな唐辛子、プリッキーヌ《prik khii nuu/

ネズミの糞の意味》 の突き抜けるような辛さが大好きです。

ネズミの糞 って名前がちょっと引っかかりますね。



プリッキーヌは、全長2cm~3cmの小さな可愛らしい唐辛子ですが、ハバネロ《Habanero chilli》

に匹敵する激辛な食材です。



コブミカン《bai makrut》 もエスニックな風味を添えてくれてなくてはならない材料です。

ココナツミルクの甘さとカレーペーストの香ばしさ、プリッキーヌのピリピリの辛さがクセになっちゃいます。



そして仕上げにナンプラーをひと回し。

ナンプラーを入れたらすぐに火を止めます。

酸味が飛んじゃうので。



タイカレーの時の鶏肉は、胸肉派です。



ライスをご注文の方で グリーンカレー 試したいって方がいらっしゃったらスタッフへお尋ね下さい。


鯛らぁめんやめてタイらぁめんにしようかな。