ピアノコンクール本選に参加してきました。
参加したのは、我が家の音柱、長女(小4/はな子)と次女(小2/まる子)の2人です。
先に続く全国大会に向けて、絶対に落とせない一戦です。
予選を終え、夏休みを満喫した後は、コンクールに向けてコツコツ練習を重ねました。
以前にも書きましたが、コンクールは一発勝負です。
実はさらに、審査員との相性もあります。
そんなまさか！？
と思う方、分かります。
私も以前は同じ考えでした。
ですが、これはれっきとした事実です。
なぜならば、審査するのが人間だからです。
人間が審査をする以上、審査員の好き嫌いは少なからず入ります。
そのため、どんなに本人がうまく弾いたと思っても、審査員に受け入れられなければ意味がありません。
言い換えると、全国大会への参加には、本人の努力に加え、審査員との相性＝運も必要です。
願掛けを兼ねた禁酒は十分しました！（以下参照）
さて結果はいかに！
予選編は＞こちら＜から
ピアノ関連を最初から読む方は＞こちら＜から。
次女(小2/まる子)の演奏
ごはんおおもり家の先陣を切るのは、次女まる子です。
次女の演奏曲は、魂が燃え滾る名曲、平吉毅州作曲の【真夜中の火祭り】です。
一曲入魂
この曲のイメージを掴むために、
夏はサマーキャンプに行き（＞こちら＜）、
キャンプ最終日には参加者全員で大花火大会
をやりました。
まさに、【真夜中の火祭り】を体現する経験もしており、誰よりも曲のイメージはあります
審査（コンクール）が始まり、すぐに次女の番になります。
いつもならば私は舞台袖まで一緒に行き、足台の設置や椅子の高さを調整する係なんですが、
前回の予選での号泣事件(>こちら<)以後、撮影係に配置転換しました。
番号を呼ばれ、舞台に出てくる次女。
次女は感受性がとても強く、仮面ライダーの映画を見るだけでも「えんえん
」泣いてしまいますが、
次女の中には太い芯があることを、家族全員が知っています。
次女は一度やると決めたことは、何があっても最後までやり遂げる強さがあります。
深々と礼をする次女。
礼を終え顔を上げた次女の表情を見て、私は鳥肌が立ちました。
いつもは舞台袖からで背中しか見えず、分かりませんでした。
次女の気迫
まるでこれから鬼退治に行く桃太郎のように、鬼気迫るものがあります。
いつもの可憐で可愛い次女の姿はありません。
次女が席につきます。
目の前のピアノに、
全神経を注ぎます。
セッティングを終え、次女の演奏が始まります。
始まってすぐ、固まりました。
一音一音から、次女の魂が伝わってきます。
ピアノの音に合わせ、これまでの練習の日々が蘇ってきます。
昨年骨折したこと。
２回も手術したこと。
ギプスを外しても、指と腕が動かなかったこと。
色々と検査したが、麻痺疑いと診断されたこと。
次女の復活を信じ、ツラいリハビリをしたこと。
それも全て、今日という日のためです。
広いホールに、次女が弾くピアノの音色が響き渡ります。
曲のイメージをしっかりと捉え、迫力ある曲に私は圧倒されます。
今の次女の演奏を見て、
誰が次女の腕を不自由だと言えますでしょうか？
鍵盤の魔術師
完全復活
あまりの鬼気迫る演奏に、
次女の演奏後、
私は涙を堪えられませんでした。
長女(小4/はな子)の演奏
次女の鬼気迫る演奏が終わり、しばらくすると長女の番になりました。
長女の演奏曲は、F.クーラウのソナチネ Op.55-1 第1楽章、第2楽章です。
聞いたことある方も多いと思う有名な曲です。
先日のピアノ発表会でも弾いた曲です。
いよいよ長女の番です。
番号を呼ばれ、舞台に出てくる長女。
挨拶の段階で表情が強張っています。
長女は基本プレッシャーに弱いタイプです
椅子に座り、長女の指が鍵盤に置かれます。
（準備完了）
大きく深呼吸。
（第１楽章はゆっくり）
長女の指が鍵盤の上を踊り始め、演奏が始まります。
（大丈夫、大丈夫）
出だしは完璧。
ゆっくりと聞かせる第１楽章、テンポアップした第２楽章のメリハリで高得点を狙いたい。
だが、少しずつ焦りからかペースが上がります。
（落ち着け、落ち着け）
心の中で祈ります。
ですが長女の暴走は止まりません。
弾くことに専念するあまり、自分の音が耳に入っていないようです。
（落ち着け、落ち着け）
心の中で祈りますが、届かないまま第１楽章終了。
一度鍵盤から指を離し、大きく深呼吸。
いよいよ鬼門の第２楽章。
Goodなテンポでスタート。
どんなに練習しても３回に１回は詰まるところ・・・
（たのむ）
うまくクリア
しかしところどころで音に汚れが。
緊張のしすぎで指が強張るのか、どうしてもタッチが雑になっています。
呼吸音も邪魔になり、私は息を止めて長女の演奏を聞き入ってました。
第１楽章、第２楽章合わせ、約４分の演奏が終了。
ピアノ発表会なら拍手喝采！
ですが、ここはコンクール。
審査を邪魔してはいけないので、私は心の中で拍手！
長女はサッと椅子から下りると、深々と礼を。
さっきまでの強張った顔はどこへやら。
舞台袖に戻る長女。
長女の凛々しい横顔を見て、
私は涙を抑えることができませんでした
長女の横顔には、全力を出し切った清々しい表情が浮かんでいました。
私は長女の表情から
これで最後
全力を尽くした
と感じ取り、これが最後のコンクールか…と考えると、
しばらく涙を拭えませんでした。
結果発表
長女に奇跡は・・・
起こりませんでした
あと１点！
ですが、本選に挑むにあたり、曲を変え、この２カ月間はホンキで練習をし、よくここまで仕上げました
たった２ヶ月でこの点数、もっと早くからやっておけば、また違った結果があったかもしれません。
長女本人の努力は実りませんでしたが、
たった２ヶ月の練習で、
審査員にあと一歩というところまで思わせたその努力は
誰にも負けないものです
そして我が家の鍵盤の魔術師こと次女（まる子）は、
全国大会出場！
2年ぶり2回目の出場は、本当に嬉しいです
長女は全国大会への切符は取れませんでしたが、長女の思いは次女に引き継がれます。
長女の悔しさも含め、次女にはなんとしても入賞目指して頑張って欲しい！
さいごに
これまで長女（小４・まる子）のピアノを応援して頂き、本当にありがとうございました
皆さまからの暖かいコメントやメッセージ、「いいね！」がとても励みになりました。
残念ながら長女は全国大会に行けませんが、長女には全国大会まで次女のサポート役に回ってもらいます。
長女はどちらかというと、ロジカルにピアノを弾くので、フィーリングで弾く次女とは真逆。
そのため、フィーリングで弾く次女のピアノに、ロジカルのピアノが重なれば無敵だと信じています。
これから全国大会までの約2カ月、家族総出で次女を応援していきたいです。
以上を持ちまして、
「中学受験生、ピアノコンクールに挑む」
シリーズは完結です。
ですが、次女のピアノは続きますので、名前を変え新たにスタートする予定です。
これからも皆様の応援、よろしくお願いします
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独り言
さすがにこの時間から禁酒を解くのはできないので、
明日以降、久しぶりに禁酒を解こうと思います！
※禁酒を解いた記事は以下参照
