塗りミノキシジルを使っても、頭頂部の薄毛に対しては必ずしも十分な効果が期待できない。その理由について、詳しく解説します。
ミノキシジルの頭頂部への効果が実感できない理由
ミノキシジルを塗布しても頭頂部への効果が十分に感じられない場合がある理由として、その部位の特性が大きく関係していると考えられます。
特に、頭頂部は血流が悪いことが、ミノキシジルの効果が得られにくい主な要因です。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルは血管拡張作用を持つ薬剤で、毛乳頭細胞の活性化を促し、毛髪の再生を助ける働きがあります。
しかし、その効果は血流の状態によって大きく左右されます。頭頂部は他の部位に比べて血流が悪いため、ミノキシジルの十分な浸透と効果発現が難しくなるのです。
ミノタブを試してみる
頭頂部への塗りミノキシジルの効果が十分に得られない場合、経口投与のミノキシジルタブレットを試してみることをおすすめします。
飲みミノは、塗布法に比べてより高い効果が期待できる可能性があります。
ミノキシジルを経口投与すると、全身の血行が改善されるため、頭皮全体の血流が促進されやすくなります。特に、頭頂部のような血流の悪い部位でも、ミノキシジルの効果が期待できるのです。
実際の臨床研究でも、ミノキシジルの経口投与は塗布法と比べて、より良好な効果が報告されています。例えば、男性型脱毛症患者を対象にした比較試験では、ミノキシジルタブレットの方が頭頂部の毛髪密度の改善度が高かったことが示されています。
フィナステリドを試してみる
頭頂部のミノキシジル効果が十分ではない場合、フィナステリドの併用を検討することをおすすめします。フィナステリドは、男性型脱毛症の原因となるDHTの生成を抑制する薬剤で、ミノキシジルとの相乗効果が期待できます。
男性型脱毛症の主な原因は、男性ホルモンのDHTが毛乳頭細胞に作用して毛髪の発育を阻害することです。DHTの過剰な蓄積により、徐々に毛髪が細く短くなり、脱毛が進行していきます。
DHTの生成を抑制
DHTの生成を抑制するフィナステリドを併用することで、より効果的な脱毛抑制が期待できるのです。フィナステリドには、5α-還元酵素を阻害してDHTの生成を抑制する作用があります。
実際の臨床研究でも、ミノキシジルとフィナステリドの併用療法は単剤療法に比べて優れた効果が示されています。