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<鳥取大雪>沿道住民、トイレ貸し握り飯配る 立ち往生車に

毎日新聞  1/24(火) 11:14配信

 
23日から降り続いた雪の影響で鳥取、岡山両県で24日、幹線道路の数カ所で交通が遮断されるなど、混乱を来した。車で立ち往生した人たちは公民館などで暖をとり、不安な夜を過ごした。関係機関が車両の移動や除雪作業を急いでいる。

24日午前7時までの24時間降雪量が84センチに達した鳥取県智頭町では、国道373号に身動きできなくなった車が4キロ以上の列をなした。

 鳥取県米子市の皆生温泉から23日に大阪へ戻る途中だったツアーバスの男性運転手(66)は、米子自動車道が通行止めとなったため一般道を経由して智頭町へ。雪が深く、23日午後7時ごろには大型車のすれ違いが困難になり立ち往生した。バスには観光客15人が乗車しており、運転手は「見通しが立たないため、お客様に『トイレは行けるか』と言われても返答できなかった。迷惑をおかけして申し訳ない」と話した。午後11時半ごろ、近くの町総合センターに設置された避難所へ利用客を誘導した。

 「夫の体調が不安です。どうにかなりませんか」。智頭町の373号沿線に住む田中明美さん(67)は24日朝に町役場に電話をかけたが、色よい返事は得られなかった。夫直幸さん(67)は週3回、北に約30キロ離れた鳥取市内の病院に人工透析のため通院する。自宅前に積もった1メートル近い雪のため車を出すこともできない。「40年以上智頭に暮らしているが、こんな大雪は初めて。何とか病院へ行けるようにしないと」と話した。

 助け合う人たちもいた。373号道近くに住む主婦(74)は23日夜、町役場の防災行政無線で「立ち往生している車の方々に声かけをし、トイレを貸してあげてください」と放送しているのを聞いた。国道373号にはテールランプが連なる。自宅前に止まっている車の女性に声をかけると「1時間ぐらい我慢していた。ありがたい」と礼を言われた。別の主婦(70)の家族も町に促され、町内の大内コミュニティーセンターに開設された避難所で炊き出しを手伝った。約50人が避難していたという。

 373号沿いに自宅がある女性(88)らは集落で声をかけ合って握り飯とみそ汁をつくり、立ち往生した車の人たちに振る舞った。「車は寒いし、ひもじい思いをして気の毒だろうと思い立った」。24日朝には2人がトイレを借りにきたという。

【原田啓之、村上正、吉永康朗、千脇康平】
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嫌なニュースばかり続く現代日本の中で久々に心温まるニュースに触れられて
こちらも心が温まります。