http://www.bbc.co.uk/news/10481309 (BBCの2010年7月2日の記事より)
以下、イギリスの新聞の記事を和約してみます。(以下、最後まで引用)
彼、ルートヴィヒ・ミネッリは熟練した弁護士であり、12年前に自殺ほう助団体である「ディグニタス」を設立した。
ディグニタスのスローガンは「生に尊厳を、死に尊厳を」であり、1000人以上の人々を救ってきた。
彼らのほとんどは自国では自殺ほう助が認められていないため、スイスにやってきた人々である。
ディグニタスはスイスの法律によって認定されており、二人の活動的なメンバーによって運営されている。
(もう一人のメンバーのプロフィールは公開されていない)
二人は活動方針の調整や資金調達を行っている。
記者:あなたは特別な大任を担うべき人物(救世主)だとみなされていたんでしょうか?
ミネッリ:救世主とはさすがに言わないが、この現代社会において、最後の権利を獲得するために我々は奮闘しなければいけないと思っている。その権利とは自分の最後を決めることができるようになることと死を危険や苦痛なしに迎えることができるようになることだね。
記者:多くの人々が、自殺ほう助のできる機関が設立されるならば、それに関する法律が制定されるべきだと言っていますね。
ミネッリ:一応規則みたいなものはあるのですが、国の法律といったものが無いのです。一つ目は我々が自分に課した最初のルールは「自殺ほう助を促進しない」というものですね。二つ目は、すべてのステップは会員自身によってなされるものであり、我々が行うものではないということです。三つ目は死よりもまず、生について考えるということです。
記者:メディアはあなた方の組織は特に会計については明らかでない部分が多いとしています。
ミネッリ:これは公の団体ではありません。当会のメンバーのみが真実を知ることができます。我々は税金を受け取っているわけではないです。ですから、他人にすべてをさらけ出さなければいけないわけではないのです。
記者:現実には、チューリヒの検察はあなた方の団体の会計をもっと公に公開せよと言ってますね。
ミネッリ:チューリヒの検察官の主張は適切ではないですね。彼のやりたいことと言えば、外国から我々を頼ってやってきた人たちに自殺ほう助を行う能力を我々から奪いたいということなんですから。
記者:スイスの裁判所の主張も同じようなものですね。
ミネッリ:そうです。スイスの法務大臣(?)は我々の仕事に理解がないんです。彼女は内閣内の保守的なカトリックの者に影響を受けています。
記者:後ほどスイスの医療倫理委員会(?)の主張に目を通してみます。彼らは「組織はルールを持つべき」と主張していますね。
ミネッリ:医療倫理委員会はブルンナー氏に影響されてますね。彼らは反対のための反対をしている(?)
記者:とはいえ、あなた方の組織がもっと透明性を持たないとスイス人も寛容になれませんよ。
ミネッリ:確かに。しかし、それは最優先課題ではありません。我々の主務は会員にサービスを提供することであり、我々のどこに問題があるのか指摘されない限りは透明性をこれ以上持つ必要は無いです。
記者:しかし、あなたは今まで国の機関を全く相手にしてこなかった。
ミネッリ:それは確かにそうです。それは確かに良くないことでした。
記者:質問させてください。身体よりも精神に問題がある人についての考え方を聞かせてください。そして、どうして統合失調症のような重大な精神病を患っている人に自殺ほう助を行うことが問題ないと考えているのですか?
ミネッリ:私は人権を重んじる(?)弁護士として、判断能力をもったすべての人間が死を決定する権利を持っていると判断していますが、大半の精神病者は判断能力を持っています。だから、問題は当然ないわけです。さらに、私は「死ぬ権利」は健康な人にも与えられるべきだと思いますね。イギリスで末期患者に安楽死を認めるかどうかとか議論してますが、完全に時代遅れですよ。
記者:それなら例えば、身体上はもちろん精神上も問題のない人が死ぬ遺志を表明してあなた方のところを訪れたらどうしますか?
ミネッリ:勿論願いをかなえてあげたいですね。例えば健康だったとしても孤独な老人が来たとします。彼には家族も友人もいないとする。どうして私たちがノーと言えるんでしょうか?(完)