どうもうえしまです。
この所チョイチョイとこの話を聞くようになり、私も目の当たりに数度しているので注意喚起と啓蒙の為に書き残しておきます。
【リビルドステアリングラック】というモノがありますね。再生部品です。
もう古い車のNA/NBロードスターでは、新車当時からのステアリングラックがオイル漏れしていたりで、ラックごと交換される人が多いと思います。
いまだに新品ASSYが買えるのが良い所ですが、
ご覧の通りモノタロウ では、【税込87,000円】ほどの御値段。
なかなかにしんどい値段ですね(苦笑
という事で、修理費用を抑える為にリビルドステアリングラックを使う方も多い。
お安いですね。
という訳で、新品と同レベル?のオーバーホール済みのステアリングラックが安価に手に入る。
リビルド部品購入は基本的になんでも『コア返却』が原則ですので、
購入したら期日までに部品交換を済ませてリビルドメーカーにこれまで使っていた老化部品を返送する仕組み。
安価な代わりにちょっと慌ただしいのが特徴です。
で、我々庶民に優しいリビルドパーツ。
オルタネータ
エアコンコンプレッサ
油圧パワステポンプ
など、他にも色々ありますが、リビルドステアリングラックは要注意。
リビルド(再生)してあるのはステアリングラックのみだと思った方が良いです。
はぁ??オメー何言ってんだ?? 当たり前だろそんなん。言われそうですけど(笑)
アッセンブリーで届くステアリングラックですが、
リビルドしてあるのは青丸の部分。ステアリングラック本体のみのモノが多いんですよ。
赤丸の部分はラックエンド(タイロッド本体)という別の部品なんです。
『再生品』である以上、元の姿は中古品ですから、
ステアリングラックだけでなく、ラックエンドも中古。当たり前。
古いクルマだと走行距離の飛んだ中古ラックをリビルドするので、
ラック本体は再生したが、付属するラックエンドは色塗っただけ。
点検してガタ(クニャクニャゆるゆる)だったから強くカシメてラックエンドは動きを渋くしてそのまま出す。
という事が多いみたいなんですよ。
その昔は中古ラックエンドの程度も良く、寿命が長めのパーツなので問題にはならなかったようですが、
この所の特に古いクルマでは「せっかくリビルドラック入れたのに、中古ラックエンドのお陰で充分復旧出来てない』事例が散見されてます。
ウチでも今月で3台発見。
具体的にそれを発見する時って、
フロントトー調整の時にラックエンドが硬くて硬くて回せない。
強引に力技で回してみても、ラックエンド内部にガタがあるままなのでハンドリングやハンドルセンターがキマらない。
などの症状が出ます。
せっかくの再生ステアリングラックを入れて、ハンドリングも回復しようと思うのでしたら、
是非ラックエンド(とステアリングラックブーツとロックワッシャ)を新品にしてから組み付けてください。
なぜならステアリングラックを交換した場合には、
・サイドスリップ(フロントトー調整)
・ハンドルセンター出しやその他の確認作業
が付きもの。
ラックエンドに問題が発覚して2度手間になるのはアレですからね。
という、今回は注意喚起のお話でした。
過去に「リビルドラックに交換した後にそのラックエンドが問題で改めて交換した方の記事」を載せておきます。