10月30日,国連の自由権規約委員会は,

日本政府に対して死刑制度の廃止などを求める報告書を公表しました!


死刑制度は,日本では刑罰の極刑とされ刑法に定められています。

最近でも死刑囚の死刑執行が実施されたという法務省の発表があったばかり。


ただ,世界的に見ると,死刑制度を廃止する動きが強く,死刑を残している国の方が少数派とのこと。


人権問題を取り扱う国際NGOであるアムネスティインターナショナルによると,

法律上・事実上の死刑廃止国の合計が137カ国であるのに対し,

死刑制度を存置する国は60カ国だそうです。


参考:http://homepage2.nifty.com/shihai/shiryou/death_penalty/abolitions&retentions.html


ふーん,ヨーロッパの国々をはじめ,世界の主流は死刑制度を認めないのか。


しかし,だからといって日本が右に倣えで簡単に死刑廃止とはならないでしょう。

死刑制度の有無を考えるには,人間が人間の生死を決めるなんてことがゆるされるのか,

という議論が根本にあると思います。

つきつめていくと,宗教的な観念や個人の思想感の領域まで影響する問題だから,

法的に存否が導き出されるものではありません。


だけど,死刑執行が人権を侵害するという議論は,犯した罪に対してあまりにも加害者の人権を尊重しすぎているような気もしてしまいます。


死刑判決が導き出されるような事件の場合は,刑法にある罪の中でも相当重いものばかりです。

しかも,三審制を採用している日本では,最終判決に至るまで公平な公開裁判が実施されています。


当然,すべての人には人権があるのは当然ですが,

その人権を踏みにじった罪を犯した者の人権って,どこまで尊重すべきなのでしょう。。。

刑事事件における判決は,復讐の場ではなく,国家による制裁の場ですが,

ここに死刑があってもいいのではないかな。


極刑が無くなると抑止力がなくなるという主張には疑問を感じますが,刑罰のバランスを考慮すると,死刑執行の有無に関わらず,制度としては存続させる方がいいのでは,と思います。