何の番組だったかは忘れたが。
東京タワーを設計した建築家が取り上げられていた。
福岡のベイサイドプレイスにある赤と白の あのタワーも同じ建築家の設計らしい。
もう亡くなっておられるが。
その当時はタワー建築の第一人者として様々なタワーを設計しまくっていたという。
ラジオが主流だった時代からテレビに移行していく、ちょうどその時代に東京タワーを建築された。
もともと、色んなラジオ局やテレビ局がそれぞれに電波塔を建てだそうとしてたらしく、放っておくと
東京が塔だらけになりそうだったので、まとめて大きな一つの塔を建てようという方針になったという。
そこで白羽の矢がたったのが内藤多仲。
彼に課せられたミッションは二つ。
より安全で、エッフェル塔より高い世界一のタワーを建てようということだった。
スタッフと共に設計室に三ヶ月閉じこもって、一万枚の設計図をかいた。
今みたいにパソコンでかくのとは訳が違う。
何人でかいたかは分からないが、手書きの一万枚はハンパない。
書き終えて大先生は一言、「これは眺めがいいですね」と。
頭の中で出来上がってんだ。
凄いのはそこだけではない。
彼が一番力を入れたのは安全性と、とにかく安定した形を気が遠くなる程の計算で
細かい部分の寸法から積み重ねたのだ。
よく美しい塔だと言われるが、細かい数字との戦いしかしていないと。
安定性をとことん追求した結果、美しいデザインになっただけの話だと。
数字が生み出した美学。
実際に見たが、とにかく美しかった。
度肝抜かれるほど、美しくデカかった。
狭く深く魂を掘り下げてった結果、多くの人に時代を越えて伝わったのだ。
東京のど真ん中に突き刺さっている日本のシンボルは長い勤めをそろそろ終えるらしい。
東京タワーさん、長い間お疲れ様でした。

